社会・政治 軌道修正
菅総理が、民主党政権になってから認めていなかった官僚による省庁間の政策調整を認める旨の発言があったそうですね。 遅きに失した感は否めませんが、少しまともになったのは喜ぶべきことでしょう。 大臣・副大臣・政務官の政務三役だけで膨大な案件を他省庁と調整するなど、不可能なことは誰の目にも明らか。 第一、税金で雇っている官僚に仕事をやらせなくては、道義にもとるというものです。 11月でしたか、当時の枝野幹事長代理はある講演会で「政治主導なんてうかつなことを言った。与党がこれほど忙しいとは思わなかった」と、いくら野党とはいえ長く国政に携わっていた人とは思えない発言をして、世の失笑を買いました。 なんだか民主党は官僚を目の敵にして責め立てていれば支持率が上がると勘違いしていたようです。 各省庁の設置法を斜めに読むだけで、各省庁が抱える仕事の膨大さは想像がつきますし、それを政治家だけでまわしていこうとは、じつに馬鹿げた大風呂敷というべきで、各省庁には万単位の役人が雇われているのですから、政務三役の役割はこれらをおだてたりすかしたりしながら、気持ちよく働かせることでしょう。 大方針を政務三役が掲げて、...