社会・政治

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流行

最近の流行は、事業仕分けですね。 端から次々に各種事業にメスを入れて、お白洲よろしく金を削れの大合唱。 事業を廃止するならともかくも、金を削ってなお、効率化して前と同じ成果を出せとは、あまりに酷。 二十五年前の中曽根行革このかた、金は削減され続け、もはや現場はお手上げ状態。行政の現場では無駄と知りながら法令に縛られてやらなければならない仕事があまりにも多く、過重なサービス残業を強いられて病人やら自殺者やらを出す始末。 よく民間ならそんなことは考えられない、とか言います。当たり前です。法令を遵守すると、無駄が生まれるように作られているのですから。法律を変えられるのは国会だけです。役人は、作られた法律に忠実に働くのです。 憲法に明記された予算の単年度主義をやめて、ゆとりをもった思考や仕事をやりたいものです。 しかしそれには憲法改正が必要。そうなれば自衛隊は軍隊なのか、という阿呆な神学論争が飛び出し、9条は唯一の神様の教えか、と見まごうばかりのアホダラ経が始まります。 日本はすでに軍事大国。それを今さら未来永劫戦争はしませんなどと、まともな目があれば信じますまい。攻められればこれに対抗するの...
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スーパーコンピューター

先の事業仕分けで、スーパーコンピューターの開発事業がほぼ予算見送りになりましたね。仕分け人の「なぜ世界一でなければ駄目なのか?世界二位ではなぜいけない」という趣旨の発言が報道されていました。 なんと愚かな。 先端技術は日進月歩。常に新技術の開発のため、不断の努力を続けなければなりません。とくに資源もないわが国において、科学技術は重要です。民主党も科学技術立国とか言っていたではありませんか。 世界二位でいいとか言って技術開発を怠っているうちに、あっという間に三位になり十位になり、ついには技術は滅ぶのです。 研究教育費も、削減となりました。 早急に成果が出る事業にばかり予算をつけ、国家百年の計である研究教育費を削減するとは、教育を重視してきたわが国の伝統を忘れた、愚かなことと言わざるを得ません。 日本人を愚民化して、目先の利益ばかりを追うようなことは、絶対にしてはいけません。 今、文部科学省のホームページで、事業仕分けに対する意見を募集しています。実際に予算編成を行う際、参考にするのでしょう。
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事業仕分け?

近頃、事業仕分けなるものが行われています。 ペーパー資料だけを見てこれは廃止だの、これは予算削減だのと、役人に突っ込んでいる姿を見ると悲しくなります。現場にも行かず、現場を見もせず、机上の空論で、結論を出しているのです。ことを急いているとしか思えません。ことを急いたらしそんじる。 私は文部科学省系の機関に勤めていますが、経費削減で電気代も、水道代も払えなくなっているのです。 某議員は儲かるかどうかばかり気にしていますが、そもそも国の仕事は儲かりません。国防でも、警察でも、教育研究でも、金を食うばかりです。儲かるのなら、さとい民間がやっていることでしょう。 何が何でも金を減らしたいなら、国家公務員を減らしなさい。 先進国中、もっとも人口比で数が少ない国家公務員を減らしなさい。 誰もそれを言わないのが、不思議です。国家公務員の巨大な票を恐れているのでしょうか。 国家公務員は、国家試験に合格し、国旗と大臣の前で国家に忠誠を誓ったのです。 その国家公務員を減らしなさい。
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森田健作千葉県知事

小春日和の陽に誘われて、千葉市中心部をふらふらしました。 妙見様を祀る千葉神社では、多くの親子連れが七五三に訪れていました。 赤やピンクの着物を着た女の子は可愛いですね。 ちょっとヤンキーっぽく見える男の子の派手な着物姿も趣深いものでした。お祖父ちゃん・お祖母ちゃんも多くいました。 光り輝く命そのもののような子供たちが、時のうつろいとともに皺深い老人になっていくかと思うと、それが生物の営みとはいえ、もののあわれを感じずにはいられませんでした。 千葉市中央公園では、来年に迫った千葉国体のPRイベントを行っていました。千葉名産を各種とりそろえた屋台が出て、食欲をそそる香りを漂わせていました。 舞台では、ジェフ千葉と千葉ロッテの専属チアリーダーが派手な踊りを繰り広げ、チーバくんも一緒に踊っていました。チアリーダーというのはいかにもとってつけたような笑顔が不気味ですね。わが国の伝統的な舞は、無表情で舞うのが普通ですから、違和感を禁じ得ませんでした。 最後に千葉県知事と千葉市長が登場して威勢のいい声を張り上げていました。 森田健作知事という人は、嫌味なくらい元気ですね。松岡修造なんかもそうですが...
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被爆地でオリンピック?

先ほどのニュースで、広島・長崎両市でオリンピックを共同開催すべく、立候補する、とかいう話を耳にしました。しかも平和を発信するとか。 なんと愚かな。 原爆被害は甚大でした。しかし、殺された人間個々人にとってみれば、銃で撃たれようと、刀で刺されようと、原爆を食らおうと、同じことです。その人が死ぬのです。 それを、一人日本が核兵器で攻められたからといって、特別な被害を受けたと考えてはいけません。 そんなことを言えば、中国は南京を、米国は真珠湾を、ポーランドはアウシュビッツを、スペインはゲルニカを、言い募ることでしょう。 そもそもスポーツのお祭りに、政治的な理由を付けるべきではありません。 繰り返し言いますが、核兵器の被害が、他の殺戮行為と比べて、特別なことではありません。日本が行った加害行為を、忘れてはいけません。広島・長崎両市がオリンピック開催に名乗りを挙げれば、必ず、世界の失笑と反発を買うでしょう。 私は、母が幼少時に長崎で黒い雨を浴びた被爆2世です。母は、被爆者手帳を持っており、私とて、白血病発病の恐怖から逃れたことはありません。 しかし、広島市長・長崎市長が、まるで原爆を食らったこと...