社会・政治 いや汁
負け犬の遠吠え酒井 順子講談社このアイテムの詳細を見る 数年前に、「負け犬の遠吠え」という本が流行りましたね。 30、未婚、子無しは「負け犬」だとか。著者自身のことでもあります。 人の多様な生き方を型にはめて本にするとはずいぶん下品な所業ですが、ここではあえてその内容は問いません。 私は、そのなかに出てくる「いや汁」という言葉が変に気に入りました。 この著書では、負け犬がかもしだす、独特のいやあな感じを、「いや汁」と言っています。 私は、この「いや汁」を、別な意味で用いています。 すなわち、働いていると出てくる、疲労をともなった、いやあな感じです。 労働による汗とか、そういう爽やかなものではありません。 油汗とも違う、実際の体液ではない、奇妙なそしていやな感じです。 一日働けば、必ず、一度や二度は意識してしまうものです。ふと仕事が暇になったときや、一段落したとき、「いや汁」は強烈に意識されるのです。 今日もたっぷりと、「いや汁」をだらだらと流しながら、職務に精励したのです。