社会・政治

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官製ワーキングプア

大阪市から地下鉄の清掃を請け負っている業者の派遣社員が、一日6時間駅の清掃を行いながら、手取り収入が月9万円で、生活保護を申請したら生活保護基準額を下回るため、差額の2万6千円の受給が認められたそうです。 業者は予定価格の48%で落札したとのことで、仕事が欲しいあまりのダンピングに近い価格で応札したのでしょう。その結果、最末端にしわ寄せがいったのですね。 税金を有効に使うための入札の結果、税金から生活保護を支給することになった、などというのは、泣くに泣けない、笑うに笑えない話です。 清掃員も働く気が失せるでしょう。 昔1円入札というのが問題になったことがあります。 損して得とれ、ということでしょうが、役所の入札制度はそういう事態を想定していません。安ければ安いほどいい、という制度です。 これは予定価格の他に、最低落札価格というのも定めなければいけないのかもしれません。 いやなニュースです。
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脳死

臓器移植法の改正A案が衆議院で可決されましたね。 非常に判断の難しい問題だと思います。 ドナーを待ちながら闘病している人、身内をドナーとして提供する人、立場によって様々です。 参議院で可決されれば、脳死は法律的に人の死、ということになるのですね。 世界の大勢に合わせた、ということで現実的判断なのでしょうが、私には強い抵抗があります。 脳死でも、生命維持装置をつけていれば、髪も伸びるし爪ものびる、内臓は脈打っています。そういう状況の人を、死んだ、と私には言えません。 そういう人の生命維持装置を外してまで、臓器を移植しなければならないのでしょうか。医学が進歩して、脳死状態になっても、意識を回復させることができるようになるかもしれません。 命というものは、もっと総合的なものであるはずです。機械の部品のように扱われて良いものでしょうか。 この問題はあまりに難しいので、私はどのような法律がふさわしいか、判断できません。 ただ、A案が可決したことで、一つだけ決めました。ドナーカードを所持し、臓器提供を拒否する旨を明示しよう、と。 あの世に行って、心臓やら腎臓がなくて困った、なんてことになりたくない...
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管直人

昨日、私の住まいから程近い駅の前に、市長選挙のため、管直人が民主党候補の応援に来ていました。 私もミーハー気分で見に行きましたが、大群衆を集めてみだりに駅前の交通を混乱せしめ、大音量でがなりたてて夕暮れの静寂を乱すなど、愚かな行為です。 人ごみと騒音が苦手な私はいたたまれず、30秒ほどで立ち去りました。 しかも民主党候補というのが、市議を数年務めただけの、31歳の独身青年なのです。まともに考えれば、雑巾がけが足りません。 イメージだけで当選して、頓珍漢な政策をふりかざして市政を混乱させるか、千葉市幹部の言いなりになって人形のように操られるか、どちらかでしょう。 あとは当選するはずのない共産党候補と、副市長の自民党候補がいるだけです。 なんだか投票に行く気がおきません。
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選挙

今度の日曜日は私が住む町の市長選挙があります。 前市長は、わずか100万円の収賄で捕まりました。 本人は否定しています。 元自治省のキャリア官僚です。 もう70歳にちかく、今期限りでの引退をすでに発表していました。 まさに晩節を汚した感じです。 こんな者を市長に戴いていたとは、市民としてお恥ずかしいかぎりです。 今、毎日選挙運動が行われています。 ビラを配ったり、名前を連呼したり。相も変らぬ、イメージ選挙です。 何がやりたいのかわかりません。 市長になるのが目的だったら、おやめなさい、と言いたいですね。 でも、とりあえず選挙には行きます。いつも投票率が低いですから。
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天下り?

近頃天下りを全面禁止しようという話を耳にします。 数年勤めて多額の退職金をもらう、いわゆる「渡り」は問題だと思いますが、例えば60歳で定年退職して関連企業に就職して、70歳まで勤めて引退したとします。それのどこが問題なのでしょうか。 年金が満額もらえるのは、65歳からです。国家公務員の定年は、概ね60歳です。その間に、五年もの差が生じます。 そうであれば、通常は、5年間の所得を確保しようとして、再就職を目指します。 総務大臣は、ハローワークに行け、と言っていました。 しかし、60歳まで同じ職場で働けば、当然、知識や経験を積みます。職人だって、芸人だって、技術者だって、銀行員だって、自らの専門性を生かして働いています。 一人公務員だけが、過去の経験を一切否定し、ハローワークに行け、などというのは、職業差別です。 私は、これの根本的解決は、定年制の廃止しかないと考えています。 50で引退したい人は引退すればよろしい。 70まで働きたい人を、無理やり60で辞めさせることはない。 じつは定年制というのは、国際的にみるとそれほど普遍的な制度ではありません。 アメリカなどは、定年がありません。 自...