社会・政治

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スネかじり

30年以上前のことになりますが、多くの若者が就学も就労もせず、自宅に引きこもっていることが問題になりました。 この時はニートなる言葉が流行り、若者に特有の問題として扱われて、大人になって自覚を持てば社会に出るだろう、という雰囲気が漂っていました。 当時大学生だった私は、非常な違和感を覚えました。 中年になると突如として働きだすとでも? これらの問題は必ず長引いて、いずれは親が亡くなり、ニートなる若者たちも年を取ってしまい、生きる術を失うだろうと予感しました。 その悪い予感は、当たってしまったようです。 最近、50代の子を80代の親が面倒をみるという現象が多発して、5080問題と呼ばれるようになりました。 これは時を経ずして6090問題になり、70100問題に進み、ついには孤独死の異常な増加という結果をもたらすでしょう。 私は精神的な問題を抱えながら、浪人も留年もせずに22歳で大学を卒業して、公務員になりました。 考えられるかぎり我が国においては最も堅実な道を歩んだと言ってもよいでしょう。 30代後半の頃に精神的な問題が顕在化し、長く病気休暇を取る羽目に陥りましたが、40歳以降、この問題...
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裏切り

一昨日、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の代表、プリゴジン氏がプーチン政権に反旗を翻し、モスクワ目指して進軍を始めた、というニュースが飛び込んできました。 一度はプーチンの側近とまで言われた人物なんだそうですが、そういう人が反乱を起こしたというのは、プーチン政権にとって大打撃だったでしょうねぇ。 ロシア正規軍と傭兵部隊が戦闘状態に陥れば、内戦ということになり、ロシアの混乱は必至でした。 しかしプリゴジン氏はその日のうちにモスクワへの進軍をやめ、ベラルーシに向かったそうです。 亡命、ということになるのかもしれませんが、ベラルーシはロシアのウクライナ侵略を支持する数少ない国の一つ。 無事で済むとは思えません。 事実、ほぼ毎日更新されていたSNSへの投稿がぴたっと止まってしまったそうです。 おそらくは監禁されているか、粛清されているかのどちらかでしょうね。 一度反乱を起こしたのなら、徹底的に戦わなければ、時の政権から裏切りだとして殲滅、粛清されてしまうでしょう。 逆に反乱が成功した場合、それはほとんど革命とも言え、逆に政権側の人々が粛清されるでしょう。 それなのに、プリゴジンなる人物、ベラル...
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何も変わらない

凪のような状態がここ数日続いています。 忙中閑ありと言いますが、そんな感じです。 こんなお仕事生活が続けばずいぶん楽になるだろうなと思います。 32年前就職した時、私を取り巻く環境は何も変わらないと思っていました。  しかし時の流れというのは残酷なもので、確実にわが国の在り様は変化しています。 就職して数年で、自社さ政権というものが生まれました。 犬猿の仲であったはずの自民党と社会党が手を取り合って政権の座に就いたのですから驚きました。 戦後初めて自衛隊がカンボジアに派遣されたのは私が新人の頃で、その時はわが国が再び軍国主義に戻ってしまうと馬鹿げたことを言っている識者がたくさんいました。 32年間、自衛隊は何度も外国に派遣され、それはもはや当たり前の光景になり、反対する人もごくわずかになりました。 もちろん、軍国主義に戻る気配はありません。 この世にあり得ないことは無いのだと思いました。  私が働く学術行政の世界では、小泉改革により、国立大学や国立研究所、国立博物館等が法人化され、私は国家公務員から団体職員へと身分が替わりました。 国は単式簿記を採用していますが、法人化に伴い複式簿記が...
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天邪鬼

3月13日から政府の方針に従って、私の職場でもマスクの着用は個人の判断ということになりました。 それでもほぼ全員、マスクを着けています。 ほぼ、というのは、私が着用を止めたため、全員では無いからです。 すなわち私以外の全員がマスクを着用していたわけです。 コロナが怖くないからマスクを外したわけではありません。 私は天邪鬼なところがあって、大勢が行っていることの逆に走ってしまいがちです。 もしかしたら、多くの人がマスクの着用を止めたなら、私は着用していたかもしれません。  私は同調圧力がかかると、それに反発したくなります。 みんな一緒というのが大嫌いなのです。 そもそもみんなという 言葉が胸糞悪い。 みんなとは、誰と誰のことなのかと問いたくなります。 少なくとも私は、これまで一度も、みんななる気色の悪い集団に加わったことがなく、孤高を旨としてきました。 それがマスクを止めた唯一の理由と言っても過言ではありません。 わが国民は、多勢に流される傾向があります。 何かをやれと言う時、 米国人はヒーローになれますよ、 英国人は紳士と呼ばれますよ、 日本人はみなさんそうされていますよ、 と言うのが...
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少子化対策?

岸田総理が少子化対策のラストチャンスとか称して、その対策なるものを打ち出しました。 主に子育てに係る経済的支援や男性の育児休暇取得増を目指しているように見受けられます。 私はこれに非常な違和感を覚えました。 出産の前提は、まずはパートナーを得ることです。 かつてはお見合いや世話焼きおばさんの活躍などにより、ある程度の年齢になると適当な相手と結婚したものです。 別にとくだん惚れていなくても、それはそれとして結婚することが多かったように思います。 しかし、1980年代後半に男女雇用機会均等法が制定されて結婚より仕事を選ぶほうが格好良いような風潮が生まれました。 さらには1990年代初頭に「結婚しないかもしれない症候群」という本が流行ったり、結婚しない生き方を煽るような雑誌が売れるようになり、未婚率が上昇していきました。結婚しないかもしれない症候群 (角川文庫)谷村 志穂角川書店結婚しないかもしれない症候群 男性編 (角川文庫)谷村 志穂角川書店 そしてお見合い結婚が激減して、適当な相手と年頃になったら結婚する、という美風が薄れていきました。 今ではお見合いという言葉さえ死語となり、婚活とい...
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