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文学

僕の神さま

昨日は午前中、一週間分の食料の買い出しに行った他は静かに読書をして過ごしました。 芹沢央という作家の「僕の神さま」という小説です。僕の神さま (角川文庫)芦沢 央KADOKAWA 小学校5年生の僕が主人公で、冷静沈着、何事もすらりと解決してしまう神さまとあだ名される少年との交流を描いています。 春・夏・秋・冬・エピローグという構成の連作短編集の形式を取っています。 春の章は少年らしい心の揺らぎを描いたほのぼのしたもの。 しかし夏・秋・冬と、異常に絵がうまい転入生の少女が、大酒飲みでパチンコ中毒の父親に苦しめられていることが語られ、ついには父親を事故に見せかけて殺害することを夢想していることが判明します。 これに対し、神さまとあだ名される少年はそれを肯定し、僕を愕然とさせます。 少女は児童保護施設への保護を希望しますが、施設から出ると父親は施設の管轄外の地域に引っ越してしまいます。 こんなことを繰り返しているのです。 少女は転校していきますが、その後父親に殺されたという噂が広がり、さらには少女の怨霊が学校に存在するとまで拡大し、少年少女たちを恐怖に陥れます。 総じて少年少女たちの瑞々しい...
その他

反撃

昨日は4週間に一度の精神科の通院日でした。 前回初めて処方されたトリンテリックスという抗うつ薬が体に合っていたようで、6月から二つの役職を兼務するようになってからずっと続いていた激しい憂鬱感や落ち込むが少し緩和されたという話をしたら、主治医はとても喜んでくれました。 これまで自分は壊れていくだけだと思っていいたところ、反撃が始まったような気がします。 まだまだ落ち込みは続いていますが。
文学

ラブレス

昨日はコレステロールの薬をもらいに内科に、今日は散髪に行った以外、静かに読書をして過ごしました。 桜木紫乃の「ラブレス」を読みました。 この作者の小説を三冊続けて読んでいます。 北海道を舞台に、二人の女性の一生が大河ドラマのような壮大さで描かれます。 奔放に生きた姉と堅実に生きようとした妹の物語に様々な登場人物が絡んで、人生というものを考えさせられます。 みな同じように脱皮を繰り返し、螺旋階段を上るように生きてゆく。 人はみな手前勝手なもんだから、自分の幸せのためなら手前勝手に生きていい。 どこへ向かうも風のなすまま。からりと明るく次の場所へ向かい、あっさりと昨日を捨てる。捨てた昨日を悔んだりしない。 奔放に生きた姉の言葉でありながら、堅実に生きようとして奔放に憧れた妹の悔いのようにも読み取れます。 親子孫、三代に渡る物語に魅了されました。ラブレス(新潮文庫)桜木紫乃新潮社
文学

三連休

三連休。 前回の診察で処方された新しい薬のおかげか、飲み始めて15日目くらいから明らかに調子が良くなってきました。 激しい落込みから軽い落込みへと改善しました。 軽い落込みがあると言ってもずいぶん楽です。 初日の土曜日は大雨で、午前10時半に予約していた歯医者に行った以外は自宅でのんびりと過ごしました。 半年に一度歯のクリーニングを行っており、土曜日がそうでした。 おそらく誰でもそうでしょうが、歯医者というのは嫌なものです。 歯を削ったり詰め物をしたり。 私はクリーニングだけですが、それでもいつも億劫です。 昨日、日曜日は午後そごう千葉店に出かけました。 北海道物産展で買い物を楽しむためです。 大変な人出でしたが、 物産展のなかでも北海道はテンションが上がります。 旨い海産物や北海道ならではのスイーツがあります。 うす味の貝の漬物とルイベの粕漬、それにウニとイクラとカニがヤケクソ気味にてんこ盛りになった海鮮丼を購入。 どれも少々高かったですが、良い買い物をしたと思っています。 晩はそれらで熱燗を頂きました。 秋から冬にかけて酒の味が一段上がります。 飲みすぎには気を付けなければならない...
その他

眼鏡と選挙

今日は選挙に出かけました。 私が住む選挙区では、小選挙区は自民党、立憲民主党、維新の会、共産党が候補者を出しています。 私は自民党に入れるか、共産党に入れるか、どちらかしか選択肢はありません。 弱い自民党支持ですが、お灸をすえる必要を感じた場合には共産党に投票しています。 共産党が小選挙区で勝つわけがないので、事実上死に票ですが、自民党に投票しなかった、という事実が大事なのです。 帰りにかねて頼んであった運転用メガネを取りに行きました。 EMPORO ARMANIというブランドのメガネなんだそうです。 メガネのフレームについてあまりブランドとかメーカーを気にしたことが無いので、納品時まで気づきませんでした。 調べたら御大層なものではなく、 ARMANIの廉価バージョンとのことで、確かに高い物ではありませんでした。 明日からの仕事を思うと気が沈みますが、これはサラリーマンなら誰もが感じること。 私一人に限ったことではありません。 サザエさんシンドロームと言うそうです。 しかし今、長くて軽いうつ状態にある私には殊更辛く感じます。 いっそ重いうつ状態になれば体が悲鳴をあげて起き上がることが出...
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