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その他

シルバー川柳

数か月前まで私が住むマンションのすぐ近くに大型の書店とDVDレンタル店があって、ずいぶん使わせてもらいました。 ところがインターネット通販の影響でしょう、両店とも閉店してしまいました。 私自身、映画やドラマはNetflixで観るようになり、また本もネット通販で購入することが多くなりました。 リアルな店が潰れるわけです。 しかしネット通販で本を購入すると、本との偶然の出会いがありません。 偶然の出会いが欲しかったら、わざわざ千葉まで行かなければ大型書店はありません。 電車か車で行かざるを得ません。 難儀なことです。  今日は千葉の駅ビルに在る大型書店に行きました。 そこで小説2冊と、珍しく川柳集を買いました。 早速川柳集を読みました。 五七五が1頁に書かれているので一瞬で読み終わってしまいます。 シルバー川柳14「ワシだって 財布の中身は キャッシュレス」という、高齢者を題材にした本です。シルバー川柳14 ワシだって財布の中はキャッシュレス (一般書)公益社団法人全国有料老人ホーム協会ポプラ社 病院は 具合悪くて 休みます 会場が 法事に見える クラス会 来世では 探さないでと 妻が言う...
その他

忘れる

もう9月の下旬だというのにひどく蒸し暑い日が続きます。 三連休の真ん中。 通常であれば出かけたく日ですが、体がだるくて一日中寝ていました。  最近なんだか体がだるく、何をするにも億劫です。 一週間ほど前に風邪で仕事を休み、内科に行って薬を処方してもらい、ほぼ完治したと思っていたのですが、まだ本調子ではないようです。 体調が良くないと悪いことばかり考えるか、思考が停止します。 今回は思考が停止したようで、何も考えられなくなりました。 良いことも悪いことも。 それはそれで良いのかもしれませんが、頭がぼうっとして、呆けたようになります。 あるいは認知症の始まりのような。 世間には若年性認知症と言うものがあって、50代で罹患して、何もかもを忘れてしまう人がいるようですね。 なんだかそれに罹患したのではないかと疑ってしまいます。 近頃人の名前が出てこなくなったり、若い頃だったら決してしなかったような物忘れをしたりするようになりました。 加齢による一般的なものだったら良いのですが。 一度検査を受けたほうがよいのかもしれません。
その他

引き戸

今日は午前中建具屋が来て、洗面室というか、脱衣所の引き戸を交換してもらいました。 引き戸に脚立をぶつけて凹みが出来てしまいましたので。 来週は浄水器の交換があります。 両方昨年リフォームをお願いした業者に頼んで、合わせて20万円弱の出費。 痛いですが、結構長く住んでいるマンションですし、ここに生涯住むつもりなので仕方ないことです。 建物といえども一種の消耗品。 メンテナンスを怠ればたちまちボロ家になってしまうでしょう。 それは人間も同じで、年とともあちこちガタが来て、治療しなければ長生きできません。 もっとも、長生きすることが良いことなのかどうかは一概には言えません。 もっと根源的な問題なのでしょう。 衰えるということ、痛みとわずかな哀しみを伴うようです。
文学

ふたりぐらし

今朝目覚めたら喉がひどく痛み、咳が止まりません。 体の節々が痛み、微熱がありました。 出勤できないことも無いかなと思いましたが、こじらせる前に治したいと思い、仕事を休んで内科に行きました。 つい一週間ほど前に同じ部屋で執務する後輩がコロナに罹ったことも心配でしたし。 内科でコロナの検査を行った結果、幸い大丈夫でした。 抗生物質やら咳を止める薬やら色々薬が出て、朝と昼に飲んだら大分楽になりました。 ただし、喉の痛みは相変わらずです。 多少体調が良くなったので、「ふたりぐらし」という小説を読みました。ふたりぐらし (新潮文庫)桜木 紫乃新潮社 今では職業として成り立たなくなった映写技師で脚本家になる夢を捨てきれない40歳の男と看護師で36歳の妻との生活がそれぞれの目線で交互に語られる連作短編集の体裁を取っています。 看護師の妻が夫を養っており、世間から見れば夫はヒモです。 しかし二人は仲睦まじく、生活を楽しんでいます。 家族の始まりとでも言いましょうか。 そしてそれぞれの親との関係性も描かれます。 母親はどちらもいわゆる毒母に近い人です。 その母親との関係の難しさは、私の義母と同居人を見て...
文学

夜のピクニック

昨日は一昨日と打って変わって静かに読書をして過ごしました。 恩田陸の「夜のピクニック」です。 この人はミステリーやホラーの作家というイメージを漠然と持っていましたが、「夜のピクニック」はいわゆる青春小説と呼ばれる分野かと思います。夜のピクニック(新潮文庫)恩田 陸新潮社 田舎町の進学校、北高。 ここでは1年生から3年生、全員が参加する奇祭、歩行祭が毎年行われています。 朝8時に学校を出発し、途中で休憩や2時間の仮眠を挟んで80キロの道のりを翌朝8時までに歩き通すという過酷なものです。 しかし、ヘトヘトになりながらも達成感があるらしく、多くの生徒は歩行祭の実施を支持しています。 ただ歩くだけで何の事件も起こらないのですが、歩行中に生徒達の間で交わされる会話が面白く、文庫本で447ぺージの作品を一気に読んでしまいました。 最後の学校行事である受験を控えた高校3年生の数人を主人公にした物語です。 私はもちろん夜通し歩くなんて体験はありませんが、この小説を読んで、何となく懐かしいような、ノスタルジックな気分に浸りました。 近くにいなければ忘れられる。忘れられればいないのと同じ。 こんなフレーズ...
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