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文学

ガール

30代未婚で働く女性たちの悲喜こもごもを活写した奥田英朗のユーモア短編集を読みました。 「ガール」です。ガール (講談社文庫)奥田 英朗講談社 晩婚化が進み、日本社会に30代未婚の女性なんて珍しくなくなりました。 で、いわゆる娘時代が長引いて、娘気分時代も含めると、40代でもガールだと思っている女性たちが溢れかえっています。 元気に人生を謳歌しているかに見える彼女たちも、時には将来を考えてブルーになったり、そうかと思うと一回りも下の若いイケメンに時めいて自己嫌悪に陥ったりと、胸中はなかなか複雑なご様子。 男の私は、そうなのかぁと感心させられることしきり。 でも、作者は男性なのですよね。 よくも揺れる微妙な女性たちの心理を描ききったものです。 昔太宰治の「女生徒」という小説を読んで、よく女の気持ちがかけるなぁと、驚いたことがあります。 それ以来の驚きです。美しい表紙で読みたい 女生徒太宰治ゴマブックス株式会社 自称ガールのみなさんが読めば身につまされ、私のようなおじさんが読めば感心する、快作でしたねぇ。にほんブログ村 本・書籍 ブログランキングへ
社会・政治

一億総活躍

安倍総理が掲げる一億総活躍社会。 正直、意味が分かりません。 活躍とは、社会貢献をすることでしょうか? 広い意味では労働も社会貢献ですから、みんな働け、という意味でしょうか。 それとも、専業主婦なんかも含めて、一人一人がおのれの価値観に従って、充実した人生を全うしてほしい、という意味でしょうか。 介護離職率を下げるとか、GDPを引き上げるとか、出生率を上げるとか言っていますが、これは国民を国力充実のための資源または道具と見なし、国力増強のために努力せよと、檄を飛ばしているようにしか聞こえません。 何をもって活躍と呼ぶのか、その定義が分かりません。 高度に民主化された自由主義国家であるわが国にとって、このようなスローガンには拒否反応を示すのが一般的かと思いますが、あまりに漠然としているためか、目立った批判は聞こえてきません。 おちょくるような批判は耳にしますが。 まぁ、お手並み拝見といったところでしょうか。
その他

寝坊

今朝は珍しくいつもより30分以上寝坊してしまいました。 それでも遅刻せずに済んだのは、日頃から早起きを心掛けているせいでしょうか。 なんだかだるくて仕方ない、変な一日でした。
文学

昭和は遠く

今日は文化の日。 もともとは明治大帝の誕生日であることを知る人も少ないでしょう。 降る雪や 明治は遠く なりにけり と中村草田男が詠んだのは、昭和六年のこと。 明治が終ってやく20年後のことです。中村草田男集 (朝日文庫―現代俳句の世界)中村 草田男朝日新聞社 今、平成の御世も27年。 昭和は遠くなりにけり、というのが実感です。 激動の明治時代を生き抜いた明治大帝のご遺徳を偲びつつ、戦争に明け暮れた近代の反省に立って文化的な事柄に精を出そうというのが文化の日の主旨なんでしょうかね。 しかし生まれついての怠け者である私は、貴重な文化の日を、ただだらだらと過ごしています。
文学

家日和

昨夜は奥田英朗のユーモア小説集を読みました。 「家日和」です。家日和 (集英社文庫)奥田 英朗集英社 まったくこの作家のユーモアのセンスには笑わされ、感心させられます。 喜劇を生み出すというのは極めて知的な作業で、冷静さを必要としますね。 それでいて、ミステリや悲劇ほど売れないし評価されないというのは悲しいことですね。 この短編集は、ネット・オークションにはまる主婦や、妻と別居中に自宅マンションを自分好みの男の城に変身させてしまう中年サラリーマンなどなど、様々な滑稽な家族が提示され、面白くもあり、身につまされもしといった、読み応えのあるものに仕上がっています。 文学の世界において、シリアスなものがもてはやされがちですが、これからは喜劇をこそ、称揚せしめねばなりません。
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