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映画

キャンプ・ホープ

昨夜は実話に基づくキリスト教原理主義団体の子弟である高校生を森に集めて行うキャンプでの出来事を描いた、「キャンプ・ホープ」を鑑賞しました。 米国ホラー映画に出てくる高校生というと、酒は飲むわマリファナはやるわ見境なしに乱交するわで、不良ばかりのイメージがあります。 しかしこの作品では、婚前交渉はおろか自慰行為さえ悪への道だとして禁じられ、たえず神への信仰と悪魔への恐怖に苛まれている高校生たちが登場します。 これもまた、米国の一面であるのでしょう。 実話を基にしているというだけあって、とくだん怪奇現象や恐怖シーンがあるわけではないのですが、ある男子高校生が悪魔に魅入られているのではないかと怯え、司祭をはじめとする共同体のスタッフたちも、彼を悪魔に渡さぬよう、時にやさしく、時に厳しく接します。 怖ろしい幻視体験の末に、少年は司祭や共同体への不信をつのらせ、信仰を捨てるにいたります。 この映画は、少年がいかにして信仰を捨てるに到ったかを描く、ドイツ教養小説のような、成長物語として観るのが妥当でしょう。 おそらく多かれ少なかれ、キリスト教国の人々は神と悪魔と両方を怖れる気持ちを幼い頃から植えつ...
思想・学問

新嘗祭(勤労感謝の日)

明後日、勤労感謝の日はもともと新嘗祭。 新嘗祭とは、新米をはじめとする秋の収穫物を神々に捧げるとともに、天皇陛下自らがそれを食し、秋の収穫を祝う、宮中の行事であり言わば収穫祭です。 それが戦後、勤労感謝の日と名前を変え、続いてきました。 かつて勤労といえば農業。 わが国の農耕民族としての面目を保つお祭りです。 籾すりの 新嘗祭を 知らぬかな  正岡子規 ユーモラスな句ですねぇ。 新米の籾をする籾摺り機にとっては、新嘗祭など知ったことではないのです。 新米に 菊の香もあれ 小六月  正岡子規 小六月とは、新嘗祭の頃の小春日和の別称。 旧暦六月は新暦では五月の半ば。 秋も深まった頃、ふと訪れる五月のような爽やかで暖かい日を詠んでいます。 菊は秋の花。 五月のような爽やかな日に、秋の花たる菊の香りが漂っているという、季節の倒錯を感じさせますね。 天つ風 雲の通ひ路 吹き閉じよ をとめの姿 しばしととめむ 百人一首にも選ばれた僧正遍昭の有名な歌です。 新嘗祭の最後に行われる豊明節会(とよあかりのせちえ)を歌ったもので、宴会の席で天女が降りてきて舞を舞う、その天女の舞にうっとりと見惚れる作者の姿...
文学

大いなる助走

筒井康隆の小説に、「大いなる助走」という作品があります。 同人誌に参加し、自分が所属する大企業を内幕を暴露した小説を書いた青年が、大企業にいられなくなり、直本賞なる権威ある文学賞を受賞するため、選考委員にあの手この手で働きかけ、しかし受賞を逃がし、選考委員を殺害してまわる、というハチャメチャな小説です。 直本賞を受賞するために、女好きの選考委員には恋人を差出し、男色家の選考委員には自らの体を捧げ、金を積み、それでも受賞できなかった青年は、ほぼ頭が狂います。 映画化もされ、佐藤浩市が青年作家を演じ、鬼気迫るなかにもどこか滑稽な、このおとぎ話の主人公を演じて見事です。 半分呆けちゃった選考委員がいたり、実力がある新人作家は選考委員の生活を脅かすという理由で落としたり、ちょうどその頃筒井康隆が何度も直木賞候補に挙がりながらついに受賞できなかった私怨ばらしの小説と評され、筒井康隆は世の中に私怨ばらしではない小説があるか、と開き直って話題になりましたね。 これを読んだのは高校生の頃で、「大いなる助走」、というタイトルがすんごく気になりました。 つまり同人誌などで書いているのはプロになるための助走...
社会・政治

マイナン・バー

国民一人一人にICカードとポータル・サイトを割り振るマイナン・バー制度、平成27年1月の導入を目指して動き出したそうです。 遅きに失した感は否めませんが、一歩前進です。 ちょっと前までは、国民総背番号制とか言われていましたね。 その語感のイメージから、まるで国民を支配する警察国家を目指しているかの如き誤解に基づく反発も見受けられましたが、さすがに最近はそういう頓珍漢なことを言う輩はいなくなりました。  時代の流れですかねぇ。 年金や税金やパス・ポートや免許証などを一元的に管理でき、役所にとって事務簡素化になるだけでなく、国民にとっても利益の大きい制度です。 社会保険庁のデタラメな年金管理も、マイナン・バーの導入で大幅に改善されるでしょう。  今は一人当たりの番号が年金・免許証・パスポートなどなど、いくつも振られていますから、効率が悪くて仕方ありません。  現に私も、某機関に出向していた3年間、年金未納扱いになっていました。 共済組合扱いから厚生年金扱いに代わったのが原因と思われますが、たった一回、年金制度の異なる機関に出向しただけでそんなことが起きるようでは、職を転々としている人の管理...
散歩・旅行

千葉散歩

昨日の土砂降りとは打って変わって、今日は小春日和に恵まれました。 明日から関東地方は急激に寒くなるとかで、職場は折りしもウォーム・ビズ、職場で使う膝掛けを買いに千葉市の繁華街に行ったついでに、千葉駅周辺をふらふらとさ迷い歩きました。 膝掛けというか、ハーフ・ブランケットを購入し、千葉中央公園から千葉銀座をぬけて都川沿いに歩きました。 東京と違い、ひどい人ごみに悩まされることもなく、かといって人けがないわけでもなく、気持ちよく歩けました。 東京は通勤も通学も買い物もレジャーも人ごみがストレス。 本当に千葉に就職し、千葉にマンションを買って良かったと思います。 私は生まれ育ちは都区内ですが、根っこが田舎者というか、人ごみが大嫌いなのです。 途中、千葉神社に立ち寄りました。 まだ七五三の親子連れが多く見られました。 ちょっと遅いような。 幼い子どもたちは着物だったりスーツだったり、着飾っていますが、そこは子ども。 すぐに飽きて境内を走り回ります。 幼い命のきらめきは輝いて見え、おじさんには眩しいものでした。 その命のきらめきが輝けば輝くほど、私は切なさを感じずにはいられませんでした。 幼い子...
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