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思想・学問

明治の日

明日は文化の日ですね。 文化の日は、もともと明治時代の天皇誕生日。 明治大帝です。 明治大帝崩御の後、11月3日は平日に戻り、大正天皇の誕生日が祝日となりました。 大正天皇崩御の後、数年して国民の間から激動の明治時代を偲ぶため、明治天皇の誕生日を祝日にしようという運動がおこり、明治節として復活しました。 それが戦後、なぜか文化の日として継続、今日に至ります。 大正天皇です。 思えば昭和天皇が崩御された後、4月29日はみどりの日という、意味も由来もわからない名称でのこりましたが、後に昭和の日と改められ、昭和を偲ぶ日となりました。 昭和天皇・皇后ご夫妻です。 同じ理由で、文化の日を明治の日と改めて、国際デビューから帝国主義列強にのし上がった激動の時代を偲ぶ日とするのが、日付けの趣旨に適うものと考えます。かぎりなき 世にのこさむと 国の為 たふれし人の 名をぞとどむる 明治天皇の御製です。 それならなおのこと、明治大帝の名をぞとどむるべく、文化の日を明治の日と改めることは、大御心に適うというものでしょう。 不謹慎かもしれませんが、今上天皇陛下が崩御されたら、12月23日の天皇誕生日は平日に戻...
映画

The Killer Inside Me おれの中の殺し屋

ダイムストア(雑貨屋)で売られていたパルプ・ノワール(読み捨て用の安紙小説)で活躍し、死後20年を経てダイムストアのドフトエフスキーとも称されるようになった早すぎた天才作家、ジム・トンプソンの名作「おれの中の殺し屋」を映画化した「キラー・インサイド・ミー」を昨夜鑑賞しました。 評価の難しい映画ですねぇ。 はまる人はとことんはまるでしょうけど、嫌う人は徹底的に嫌うでしょう。 で、私は残酷な作品を見慣れているせいか、はまることも嫌うこともなく、冷静に見られました。 1950年代、テキサスの田舎町の保安官助手、ルー。 彼は誰からも好かれる紳士的な好青年です。 しかし少年の頃、彼は加虐的な嗜好をもっていました。 それがある時、町はずれで売春をしている若い女に町を出ていくよう警告しに行き、成り行きで関係をもってしまってから、生来の加虐的な嗜好を復活させます。 そしてルー自身にも制御不能な殺人を重ねることになります。 しかもそれは、衝動的なものとは思えない、完全犯罪を目論む用意周到なものでした。 捜査は難航し、ルーの思惑どおりにことが運ぶかに思えましたが、捜査当局は意外な証拠を手に、ルーを追い詰め...
社会・政治

集団的自衛権

野田総理が国会で「集団的自衛権は行使できない」と答弁したそうですね。 自民党時代から、日本国政府は一貫して、集団的自衛権はあらゆる国家に与えられた自然権で、わが国も当然にそれを有するが、それを行使することは憲法違反になるので、行使できない、という解釈を続けてきました。  しかし不思議ですねぇ。 もし日本が戦争に巻き込まれて、日米安保に基づいて米軍が援軍に来た場合、あんたはあんたで勝手に戦ってちょ、うちらはうちらで勝手にやるから、なんていうことになってしまいます。 それではせっかくの戦力が半分にも三分の一にも削がれてしまいます。 また、戦後わが国の軍隊が初めて海外に派兵されたことで大きなニュースになったカンボジアのPKOでは、わが国軍は専守防衛が建前であるから海外で武器を使用できない、などとけったいな理屈をつけ、オーストラリア軍などに護衛してもらうという珍妙な事態となり、世界の失笑を買いました。 オーストラリアよりもはるかに予算規模も大きく、人数も多く、武器も最新鋭の精強なわが軍がカンボジアでは戦力の劣る外国軍に守ってもらうとは、馬鹿馬鹿しいというより嗤う他ありません。 というより、自衛...
社会・政治

70億人

世界の人口が70億人を超えたと、国連事務総長が発表しました。 2050年には93億人に達するとか。 人類の繁栄、誠におめでたいことですが、そんなに大勢の人間が三食食えて、着る物にも住む家にも不自由しない世界を作り上げるのは至難の業でしょうねぇ。 豊かな生活を手に入れた先進国の国民は自分の生活レベルを下げることを極端に嫌うでしょう。 豊かな国は少し貧しく、貧しい国は少し豊かになるように世界規模で富の再配分を行うのが一番良いのでしょうが、ことはそう簡単ではありません。 私だって、私の給料が下がったり、日本に移民が大量に流入することに非常に危機感を覚えます。  日本を含む先進国は軒並み少子高齢化が進み、人口が増えるのはインドやアフリカなどの国々で、貧富の格差も大きく、社会矛盾を抱えています。 私は地球規模の人口爆発は、世界の不安定要因になるだろうと考えています。 食えない国が食える国に嫉妬し、地球規模の政策を考えなければならなくなるでしょうが、人類は未だかつてそういう経験がありません。 国家レベルの政策が最も広域のものです。 例えば原子力発電は止めて自然エネルギーでまかなわなければいけない、...
文学

サラリーマンの悲劇

サラリーマンの悲哀を描いた小説はあまたあれど、これ以上ない、というほどのサラリーマンの悲劇を描いた文学作品といえば、カフカの「変身」に止めをさすでしょうねぇ。 ワーカ・ホリック気味の猛烈サラリーマン、グレゴール・ザムザが日頃の勤労から疲労し、寝坊してしまいます。 ドア越しに母親が声をかけて目を覚ましますが、何かが変です。 どうも背中が甲羅みたいになっています。 グレゴールは巨大な虫に変身してしまったと知れました。 しばらくは部屋に閉じこもって自分が虫になったことを隠していましたが、ばれないわけがありません。 グレゴールの給料だけで両親と妹との4人家族を養っていたのに、グレゴールが職を失い、それまで一家の大黒柱として尊敬されていた彼は、家族から毛嫌いされる存在になってしまったのです。 仕方なく、老いた父親はグレゴールが勤めていた銀行の下働きに出、妹は売り子になり、それでも足りずにグレゴールの部屋に家具をどんどん運び込み、空き部屋を作って下宿屋を始めます。 下宿人にグレゴールの存在がばれたら大変と、グレゴールは家具だらけになった自分の部屋にうずくまったまま、腐ったパンやチーズを与えられ、絶...
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