尖閣諸島の事件に絡んで、海上保安庁が録画したという映像を公開しろとかしないとか、ややこしいことになっていますね。
何が映っているのか知りませんが、公開すると中国が困るのか日本が困るのか不明です。
どうも中国が困るような報道がなされていますが、そうすると公開しないことで中国政府と何らかの取引があったのでしょうか。
それとも日本政府が勝手に中国政府の事情を斟酌し、公開しないほうが良いと考えているのか、何が何だかわかりません。
公開したって、中国はあっと驚く屁理屈で切り返してくるでしょう。
大体において、国家というものは経済力・軍事力をつけるか、独裁者が誕生すると犯罪を犯すものです。
古くは元やローマ帝国。
ナポレオンにヒトラーに毛沢東。それにスターリンだのポルポトだの。
そしてスペイン・ポルトガルから英仏米露等の帝国主義列強。さらには少し遅れて日独伊。
やられたらしばらくは大人しくして、また立場が逆転したらやりかえす。
歴史は主にこれの繰り返しですね。
大日本帝国は当時の帝国主義列強の真似をして植民地収奪競争に参加、それが成功したと思ったら、出る杭は打たれるの例えどおりコテンパン。
その後60年も隠忍自重の時期が続いています。
アメリカは日本諸都市への無差別爆撃や原爆投下を正当化するため、日本はもっと残虐なことをした、と残虐比べ。
残虐比べが無意味であることは知れたこと。
刺すのと撃つのとどっちが残虐か、50人殺すのと51人殺すのとどっちが残虐か、なんてまことに馬鹿馬鹿しい。
有史以来世界中で残虐行為は行われ、それこそまさしく人間の表の歴史というべきで、これを隠したって隠しきれるものではありますまい。
歴史で習うだけでもうんざりなのに、現在進行形で残虐行為が続いているなんて、吐き気がします。
しかし国家間の対立はやむ兆しがありません。
お隣、中国は最終的に何がしたいのでしょう。
地球全部中国にしたいんでしょうかね。
そうすると今度は内乱になるだけだから、今と同じです。
欲望むき出しの大国には、世界が包囲網を作るしかありません。
理屈が通る国ではないようですから。
そういえば櫻井よしこが、中国では物理と倫理が同じように認識されている、と書いていました。
人文科学と自然科学とが未分化で、仮説・推論・実証という自然科学的な思考が伝統的に苦手とか。
だから理屈が通らないんだそうです。
中国の横暴と日本人の嫌中感情の高まりは、もはや流行のようです。
でも私はあんまり心配していません。
中国人の圧倒的多数は、尖閣諸島のことも日本のこともどうでもよく、目先の金儲けだけが関心事だと思いますから。
![]() | 中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝」をやめないのか―その侵略的構造を解明する |
櫻井 よしこ,北村 稔,国家基本問題研究所 | |
文藝春秋 |
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