いやぁな話ばかりで恐縮ですが、ヨルダンのパイロット、とうに殺害されていたという報にふれました。
ヨルダン政府は、交換を求められていたおばちゃんテロリストを、ごく近いうちに処刑すると発表しています。
おばちゃんテロリストはもともと死刑囚なので、処刑することに何の不思議もありませんが、このタイミングで処刑すると、露骨な報復という感が否めません。
生かしておいて、何かに利用するという方法はないものでしょうか。
イスラム過激派は、ジハードに参戦して死ねば極楽に行けると盲信し、死を恐れていないと聞きます。
死を恐れぬ兵隊ほど怖ろしいものはありません。
おばちゃんを処刑すればイスラム国は彼女を英雄としてもてはやし、大いに宣伝に使うでしょう。
あさま山荘事件のテロリストを、死刑確定後何十年も処刑しないのも、麻原を生かしているのも、ひとえに過激なテロリストや信者から英雄視されるのを怖れているのだと思います。
それと同じ理屈で、おばちゃんテロリストをもうしばらく生かしておくほうが、賢いやり方のような気がしてなりません。
それにしても憎悪と怨念の連鎖のようになってしまうのは、誠に愚かで悲しいことですね。