中国の楊外務省が記者会見で、相変わらず太平洋の覇権を目指す勇ましい発言を繰り返したそうです。
お隣に中国のような100年遅れの帝国主義国家みたいなのがあると、わが国としてはたいへん迷惑です。
わが国は戦後、敗戦国という負い目から、政治的にも外交的にもひたすら大人しくし、その代わり自由競争が建前の経済発展を目指すという国策を遂行してきましたから、世界最大にして最貧国といわれたかつての中国が、今のような形でわが国の脅威となることを想定していませんでした。
先日、私の職場に三ヶ月滞在した中国人研究者を駅までお見送りした際、「今度北京にきてください」と言われました。
冗談言っちゃいけません。
あんな空気の汚い町に行けるはずがありません。
私の職場には中国人や韓国人の研究者が頻繁に訪れますが、一人一人は極めて紳士的で、報道で目にする人々とは大分違います。
また、韓国に5年間留学したという日本人研究者に聞いたところ、一般庶民は別に反日でもなんでもなく、日本人だからという理由で嫌な思いをしたことは一度も無い、と言っていました。
騒いでいるのは一部活動家だけだとか。
わが国でマイクを向けられたら誰でも戦争反対と言うごとく、かの国ではマイクを向けられたら反日と言わないとまずいということのようです。
わが国のビジネスマンは、ソウルに転勤を命じられることを、ソウルの二度泣きと呼ぶんだそうですね。
行けと言われて行きたくないと泣き、帰ってこいと言われて帰りたくないと言って泣くんだとか。
さらには最近イタイイタイ病とも。
ソウルに居たい、と駄々をこねる社員が続出しているんだそうです。
韓国は一応自由主義国家で言論の自由があり、人情に厚く、文化的にもわが国と似ているためじゃないかと思われます。
一方中国ではそうはいかないようです。
言論の自由がないのが致命的なんでしょうねぇ。
かつて巨大文明を築き上げ、世界帝国として君臨し、儒教や漢詩漢文、科挙などの行政制度を整備した進んだ国が、今はなんたるザマでしょうね。
中華思想が強すぎて欧米主導の倫理規範には従えないとでも言うんでしょうか。
あるいはまた、失われた100年とでも言うべき、わが国を含む帝国主義列強に食い物にされた歴史のトラウマでしょうか。
それとも共産革命と文化大革命で過去の文化を否定したせい?
理由はどうでも良いですから、とりあえず国際的なスタンダードにしたがってもらわないと、外交になりません。
原理原則が異なる場合、話し合いはほとんど無駄ですから。
今後何十年も中国がわが国の頭痛の種になるんでしょうね。
偉大な中華思想を奉ずる漢民族の皆様におかれましては、世界はどうやって動いているのかを学びなおされてはいかがかと思います。