昨夜はDVDで「こっくりさん 劇場版」を鑑賞しました。
こっくりさん、私が小学生の頃、流行りましたねぇ。
というか、私の学校では私が流行らせた張本人で、一時的に精神に異常をきたす子まであらわれて、教員にこっぴどく叱られました。
親には叱られませんでしたが、苦笑いしていましたねぇ。
「こっくりさん 劇場版」では、38年前に失踪した小学生の男の子が白骨化して山中で見つかる場面から始まります。
男の子はこっくりさんが大好きでした。
遺体が見つかってから、当時のクラスメイトが次々に変死を遂げていきます。
その連続変死事件で母を喪った女子高生が、霊能者の数学教師と一緒に謎解きを始め、白骨化した男の子の恨みが原因らしいと知り、これをこっくりさんで鎮めようとします。
毒をもって毒を制す作戦です。
なんとなく映像に気品がありました。
ホラーの名作、「リング」や「シャイニング」がそうであったように。
こっくりさんというのは、西洋でいうウィジャ盤にあたるもので、50音を書いた紙の中央に赤く鳥居を描き、そこに十円玉を置いて指を添え、こっくりさんを呼び出し、質問をすると十円玉が動いて文字を指し、回答してくれる、というものです。
↓ ウィジャ盤です。
もちろん、十円玉にそえた指を動かし、自作自演もできるし、一種の自己暗示によって知らず知らずのうちに指を動かしていると考えるのが自然でしょう。
↓こっくりさんで使う紙です。
私が小学生の頃は、動物霊などの低級霊がその正体だと言われていました。
この映画でも、その正体は低級霊の集合体であり、その中に恨みを持った霊がいれば、思念によって怖ろしい事態を引き起こすとされています。
霊というもの、実体がありません。
在るような、ないようなものです。
しかし仏教の空の思想によれば、この世に実体のある物は存在しえず、実体がないからこそ、存在しているらしく見える、と考えます。
つまり霊の存在の確からしさと、現実のあらゆる物の存在の確からしさは、=だと考えられます。
曲解かもしれませんが。
人間の脳が創りだした幽霊や妖怪も、今目の前に在るパソコンも、同じように不明瞭な存在なのだと知れば、自ずとあらゆる存在に対して謙虚になれるというものでしょう。
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