大阪で痴情のもつれによる殺人事件が起きたそうです。
それも男性同士のカップル。
2人は24歳同士。
大阪のゲイ・タウンで出会ったそうです。
1人はイケメンで男性にも女性にもモテモテ。
もう1人はあまりもてないながら、情が深いタイプだったようです。
最初は仲睦まじかったのが、モテモテの彼に嫉妬するようになり、しだいに仲が険悪化。
もてない方の男がゲイ向けのアダルト・ビデオに出演したことにモテモテの男が激怒し、あなたと付き合ったこと自体が恥、というメールを送ったことが、犯行のきっかけになったそうです。
同棲していた2人。
容疑者は愛しい殿御が返ってくるや、メールのことで激しく問い詰め、殿御が無視したことから、用意してあった包丁で相手の脇腹を何度も刺しながら、「こんなに愛しているのに」と叫んだそうです。
切ないのは、被害者の最後の言葉。
血まみれになりながら、「早く逃げたほうが良い」と言い残して息絶えたそうです。
最後の最後、浮気者だと思っていたモテモテの彼氏が、自分が亡くなった後のパートナーの境遇を心配する言葉を残したことで、容疑者は自分が深く愛されていたことを知ったというわけです。
なんとも切ない男同士の恋愛ドラマですねぇ。
まるで小説か映画のようです。
事実は小説より奇なり、と言いますが、本当にそうです。
物語作者が脳から汗を書きながら紡ぐ嘘八百を、現実を生きる人々は易々と乗り越えてしまうのですねぇ。
初犯で、殺害したのが1人で、逆上しての犯行であることから、死刑はおろか無期懲役にもならないように思います。
懲役10数年といったところでしょうか。
殺人は許されざる極悪犯罪ではありますが、何かロマンティックな香りさえ漂う事件のように感じます。