昨日は今年の4月に渋谷から東京スカイツリーの近くに移転したたばこと塩の博物館に行ってきました。
ここはもともと日本専売公社、今のJTが作った企業博物館ですが、たばこと塩のみならず、浮世絵やら印象派やら、無節操とも思える企画展を打つ愉快な博物館です。
移転してまだ一ヵ月半ということで、館内はビカビカでしたねぇ。
塩の展示はもう一つ面白くありませんでしたが、たばこは興味深く眺めました。
古代の中南米、マヤで最初はたばこの煙で神様を交信しようという神秘的な動機で生まれ、後に万能薬とされ、世界に広まり、その後嗜好品として長く愛され、今や喫煙者は弾圧ともいうべき迫害にあっているという歴史は興味深いものです。
また、世界の様々なパイプや煙管、灰皿などはほとんど美術工芸品と言ってもよく、わけてもわが国で江戸時代に花開いた煙管の文化は華やかで洒落ています。
吸い口が二つついている煙管があって、花街などで遊女と客がそれで煙管を楽しんだとか。
もう一つ興味深かったのは喫煙室。
最近はどんな建物でも分煙が当たり前ですね。
で、たばこを前面に出している施設の喫煙室ですが、さすがに豪華でした。
ついよけいに吸いたくなります。
その後東京スカイツリーに併設されている商業施設でインドカレーを食し、下町情緒が残る付近を散策して帰宅の途につきました。
たばしお、と略すそうですが、この博物館なかなか面白いのに、渋谷から墨田区に移ったのでは、客は減るでしょうねぇ。
もっとも博物館なんて、収入を期待して作ったわけではないのでしょうけれど。