昨日、背中の脂肪腫摘出手術を受けたため、今日は家で安静にしていろという医者の言いつけを守り、家でのんびり過ごしました。
久しぶりに、ホラーDVDを鑑賞しました。
板野友美主演の、「のぞきめ」。
みられている、という、誰もが感じたことがあるであろう恐怖をモチーフにしています。
![]() | のぞきめ 豪華版 [Blu-ray] |
板野友美,白石隼也,入来茉里 | |
KADOKAWA / 角川書店 |
![]() | のぞきめ [DVD] |
板野友美,白石隼也,入来茉里 | |
KADOKAWA / 角川書店 |
![]() | のぞきめ (角川ホラー文庫) |
三津田 信三 | |
KADOKAWA/角川書店 |
のぞかれることが怖さに隙間という隙間にガムテープを張って視線から逃れようとする大学生。
彼は奇怪な事故死を遂げます。
この設定、ホラーファンなら誰でも「隙間女」を思い浮かべるでしょう。
![]() | 隙間女 劇場版 [DVD] |
菊地あやか,芦原優愛,橘ゆりか,森山栄治,タラ | |
Happinet(SB)(D) |
「隙間女」は、のぞかれた者が隙間へと引きずり込まれ、自らも隙間女に変じてしまう、という恐怖を描いたものでした。
「のぞきめ」は、設定こそ似ていますが、趣はだいぶ異なります。
「隙間女」がいかにも都市伝説風のホラーだったのに対し、「のぞきめ」は片田舎の山村に起源を発する、因習的な恨みつらみの物語。
因果応報と言いますか、きちんと呪いの原因があり、結果としての恐怖や奇怪な死があります。
それだけに安心して見ていられますが、どこか古色蒼然としています。
それだけに、ラストのみ、モダン・ホラー風の味付けにしたのは、懐石のデザートにこってりしたケーキが出てくるような違和感を感じずにはいられません。
どうせ昔風の怪談話なのだから、最後までそれを貫いてほしかったような気もします。
いずれにせよ、目の肥えた現代のホラーファンには物足りない出来になってしまったことが残念です。