ひねくれ芥川賞作家

文学

 先日芥川賞受賞が決まった田中慎弥氏、素敵な会見でしたね。

 仏頂面で「自分がもらって当然」という意の発言をして爆笑を誘ったかと思うと、石原都知事が最近の芥川賞受賞作を「馬鹿みたいな作品ばかり」と言ったのが気に障ったのか、「(受賞を)断って(石原氏が)倒れたら都政が混乱する。都知事閣下と都民各位のためにもらってやる」、と不機嫌そうに言い放ちました。

 世間では大人げないと評判が悪いようですが、このくらいの矜持を持っていなければ、どこの組織にも属さず、筆一本(今はパソコン1台か?)で生きていくことなど叶わないでしょう。

 あの会見を見て受賞作を読む気が失せた、という人もいるようですが、私は俄然、読みたくなりました。

 タイトルは「共喰い」というらしいですね。
 凄絶な親子の話だとか。

 いずれにせよ、アクの強いひねくれ者と見えました。
 私は一緒に働くのは嫌ですが、小説を読む分にはひねくれ者のほうが面白いと思います。

 そう思うのは私自身がひねくれ者だからかな? 

共喰い
田中 慎弥
集英社
切れた鎖 (新潮文庫)
田中 慎弥
新潮社

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