ひまわり

文学

 今日も千葉は暑かったですねぇ。
 お盆は過ぎてもまだまだ夏は続きます。

 夏といえば、ひまわり。
 ひまわりの毒々しい色、びっしり詰まった花弁、一面に咲き誇る姿、どれも私には暑さを倍加させる、気味の悪い特徴に思えます。

 だから私は、ソフィア・ローレンの名画「ひまわり」のラストが気に入りません。
 なんだか薄気味悪いではないですか。

 
向日葵の ゆさりともせぬ 重たさよ  北原白秋

 暑そうですねぇ。
 風も吹かないのですね。
 しかしその重たさ、晩夏に違いありません。
 重たいひまわりは、秋の訪れを誘うものでもあるようです。

 髪に挿せば かくやくと射る 夏の日や 王者の花の こがねひぐるま  
与謝野晶子

 
こちらは盛夏の趣ですね。
 日周りとも書いたというこの夏の花。
 その花を髪飾りにして、王者の花を誇ったのですね。
 歌人自身も若く美しく輝き、王者の花は歌人を神々しく彩ったことでしょう。

 夏の終わりはどこかさびしく、王者の花はもうその輝きを失いつつあります。
 
 その寂しさを超えたなら、過ごしやすい秋の到来。
 待ち遠しいですねぇ。

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