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  2023(令和5)年も今日で終わり。
 来年55歳になります。
 55歳だとまだかもしれませんが、そろそろアラカンと言われる年になるのですね。

 未熟児で生まれたために自力で乳を飲むことができず、スポイトで飲まされていたというひ弱な赤ん坊が、すっかりくたびれた初老のおっさんになってしまいました。

 30代半ばでまさかの精神障害発症というピンチを迎えましたが、現代医学の力で長い間寛解状態を保っています。
 精神病薬の大量投与を続けているおかげです。
 精神病薬は一生じゃんじゃん飲むつもりです。
 多分その頃の私を知らない人々は、私が双極性障害を患っているなんて思いもしないでしょう。

 気管支喘息で救急搬送された時は死ぬかと思いましたが、毎日ステロイドの吸入を行うことで安定しています。
 こちらも一生吸い続けようと思っています。
 さらには自然に煙草を吸わなくなるという思わぬ効果をもたらしました。
 煙草を吸っても咳き込むだけになってしまったのです。

 いくつかピンチがありましたが、生きるの死ぬのなんていう大病を患うこともなく、年を重ねてきました。
 それは有難いことだと思います。

 今年は築23年の自宅マンションをリフォームし、新築のようにピカピカになって、金はかなりかかりましたが、とても清々しい気持ちでいられます。
 帰宅してソファーに座り、リビングをぐるぐると眺めまわすのが楽しみになりました。
 あと23年経つと70代後半になりますから、多分リフォームはこれが最初で最後になるような気がしています。

 誕生日も同じことを思いますが、大晦日は今年も一年無事に生きられたという感慨を覚えます。
 世界を見渡せば疫病が流行ったり、戦争で多くの人が(子供や赤ん坊も含め)亡くなっています。
 身近なところで、私の知り合いでも現職死亡する人が毎年必ず一人はいます。
 がんとか脳梗塞、自殺などです。

 私はかつてこのブログで、みんなという言葉が大嫌いで、みんななんぞという気色の悪い集団に属したことは一度もない、と書きました。
 しかしあらゆる生命は必ず死にます。
 みんな死ぬのです。
 死を前にした時、私は初めてみんなの一員になります。

 そのことを思う時、誕生日や正月は一年の節目に、一年生きられ、今も生きていることに感謝するためにあるように思います。
 そんなことを思うようになったのは、私自身が老けた証拠かもしれません。
 それでも、そのことに気付いてしまった私は、今日明日、生きていることに感謝せずにはいられないと思うのです。 

 今年も私のくだらぬ駄文にお付き合いいただいた読者の皆様に深く感謝いたします。
 来年が皆様にとって幸多い年であることを祈念いたします。
 良いお年をお迎えください。