もったいない

思想・学問

 先日、ノーベル平和賞受賞者のケニアの環境活動家、ワンガリ・マータイ博士が亡くなりましたね。
 京都で開かれた国際会議に出席したさい、もったいない、と言う言葉を知って感銘を受け、どこに行ってもMOTTAINAIと叫んでいたのが印象的な、パワフルな女性でした。

マータイ博士です。

 面白いのは、エイズウィルスは欧米白人社会がアフリカの黒人社会を窮地に追い詰めるために人工的に作られたとする説を肯定するような発言をしたこと。
 そんなことはあり得ないと思いますが、マータイ博士のごとき高等教育を受けたインテリがそんな虚妄を信じたくなるほどアフリカの黒人社会は困窮していたということでしょうか。

 マータイ博士のような浮世離れした環境活動家にノーベル平和賞を授与するのは何の問題もありませんが、昨年の劉暁波氏のような、中国の反体制民主活動家や金大中韓国大統領オバマ米国大統領に授与するのは、面倒な問題を引き起しますね。
 あくまで日本を含めた自由主義諸国から見た平和に貢献した人物ですから。
 オバマ大統領なんて、遠い将来において核兵器廃絶を目指すという演説をしただけのことで、自分の在任中にそうすると言ったわけではありません。
 ノーベル平和賞という賞じたいが、問題を抱えていると言わざるを得ません。

 昨年、
劉暁波氏にノーベル平和賞が授与されたことに抗議して、中国が孔子平和賞とかいう馬鹿げた賞を創設しましたね。
 第一回目の昨年は台湾の連戦元国民党総裁に授与されることになりましたが、本人が授賞式に出席せず、何の関係もない少女に対して表彰式を行い、世界の失笑を買いました。
 当然というか、一回きりで、今年から孔子平和賞そのものが廃止されることになりました。

 まさにお笑いレッド・チャイナですねぇ。

 

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