韓国の最高裁判所が、戦中にわが国が徴用した朝鮮人労働者に個人賠償を支払え、という判決を出しました。
これは全くわが国としては受け入れられません。
1965年の日韓基本条約で、あらゆる賠償等は最終的に解決したということで合意しています。
しかし韓国の最高裁判所はそれを国家間の賠償のみだと解釈し、個人賠償はそのかぎりではないと言いだしたわけです。
従軍慰安婦と同じですね。
わが国がかつて朝鮮半島を侵略し、これを我が物にしたことは紛れもない事実で、それはすでに何度も謝罪しています。
しかしかの国は戦後70年ちかくが経ってなお、ぐちぐちと文句を言い続けています。
わが国のみならず、当時列強と言われた欧米の帝国主義国家群は、すべて武力をもって他国を侵略し、植民地化した事実があります。
言わば食うか食われるかの弱肉強食の世界だったわけで、わが国独りが、現在の価値観で当時を断罪しても意味がありません。
韓国以外にこんなにしつこく旧宗主国に文句を言い続ける国を他に知りません。
中国もここ20年ばかり歴史問題を振りかざすようになりましたが、かつて中ソ対立の頃は、わが国を味方につけようと、そんな文句は言いませんでした。
つまり中国は自国の利益になると考えれば、日本を褒めることもあり貶すこともある、戦略によって歴史問題を口にしているだけですので、さして気にする必要はないでしょう。
しかるにお隣、韓国は、どうも本気で日本憎しの論陣を張り続けているようで、手に負えません。
米国のある政府高官は、韓国を評して、「日本に敵対することだけで国家のアイデンティテエィを保とうとしている稀有な国で、日本が無くなった場合、彼らはどやって国家を運営していくのだろうか」という趣旨のことを述べています。
鋭い考察と言わざるを得ません。
聡明な大韓民国のみなさまにおかれましては、自分の足で立ち、自国一国を恃んでいくような矜持を持たれることを望んでやみません。