神秘的なSFかと思いきや、恋愛映画でがっかりしました。
「アジャストメント」。
若き上院議員候補者、デビット。
上院議員選挙に落選が決まった晩、ホテルでダンサーのエリースと運命的な出会いをします。
しかし突然、全員帽子をかぶってダークスーツで決めた運命調整局を名乗る連中に彼女との仲を引き裂かれます。
それでも諦めきれないデビットは、持ち前の行動力で運命調整局を欺いて彼女との愛を貫こうとします。
運命調整局の職員は議長が決めた全人類の運命の書のとおりに物事が進むよう微調整を繰り広げるのが任務。
職員いわく、人間よりもずっと長生きし、この仕事を続けてきた、とか。
運命を人間の手にゆだねたことが二回。
一回はローマ帝国後期からの数百年間で、人類は中世暗黒時代を作り上げてしまいました。
二回目は20世紀初頭からの数十年間。
人類は二度の世界大戦を起こし、ファシズム、世界恐慌を引き起こし、キューバ危機では人類滅亡を意味する全面核戦争一歩手前までいきました。
結局運命を人類の手に委ねれば、人類は自らを滅ぼしてしまうと考え、議長が三たび運命の書を書くことになりました。
ここでいう議長とは、一神教の神様で、運命調整局というのは、神に仕える天使の集団のようです。
それにしても狂気染みた求愛行動ですねぇ。
もともと恋愛という状態に陥ると、脳内麻薬物質が大量に分泌し、いわばラリった状態になるもの。
そういう二人の関係は、傍から見ると狂気染みて見えるものです。
そういうのを見ると白けちゃうので、私は恋愛映画や恋愛小説を好みません。
今まで観たなかでは、唯一「ブリジット・ジョーンズの日記」が面白かったですねぇ。
もっともあれは恋愛映画というよりコメディーの要素が強かったですが。
韓国の「猟奇的な彼女」は残念でしたねぇ。
コミカルなのは最初だけで、途中から大メロドラマになってしまいました。
「アジャストメント」、恋愛の要素を減らし、運命調整局と議長の存在意義などを前面に出せばもっと面白かったと思います。
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