アフリカのタンザニアで、アルビノの7歳児が襲われ、腕を切り取られるという事件が発生したそうです。
幸い命に別条はないようです。
日本では一般に白子などと呼ばれるアルビノ(先天性白皮症)。
先天的に皮膚も髪も真っ白な疾患です。
わが国でも時折見かけますね。
白人社会ではもともと白い人ばかりなのでそれほど目立たないと思いますが、有色人種、特に黒人社会では目立つでしょうねぇ。
顔つきは黒人で皮膚は真っ白というわけですから。
で、私はてっきり病気に対する差別などが原因で襲われたのかと思いきや、さにあらず。
タンザニアや周辺のアフリカ諸国では、アルビノの肉体の一部が強力な魔よけになると信じられているため、高額で売買され、ゆえにアルビノを襲って体の一部を切断するという事件が後を絶たないのだとか。
おそらく極めて珍しい外見であることから、神秘的な力があるように思われちゃってるんでしょうねぇ。
アルビノにとっては甚だ迷惑な話です。
わが国でも身体障害者を神聖視する風習をもつ村落が存在しますし、かつてわが国で生贄を捧げていた頃、生贄に捧げる一年前にくじ引きで生贄になる者を決め、決まると片目をえぐってその印にしたそうです。
一年間、生贄は下へも置かぬ厚遇を村人から受けたとか。
片目をえぐるのは印という意味もあったでしょうが、障害を負わせることで生贄を神聖な存在に仕立てるという意味もあったのではないかと推測します。
アルビノにせよ何にせよ、人は本当に異質な人々を差別したり崇めたりすることがお好きですねぇ。
人間の本性なのかもしれませんね。
やれやれ。