昨夜はサービス満点のお化け屋敷的ホラーを鑑賞しました。
「ウィジャビギニング~呪い襲い殺す~」です。
![]() | ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~ (字幕版) |
マイク・フラナガン,ジェフ・ハワード,アンドリュー・フォーム,ブラッド・フラー,ジェイソン・ブラム,ブライアン・ゴールドナー,スティーヴン・デイビス | |
メーカー情報なし |
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エリザベス・リーサー,ルル・ウィルソン,ヘンリー・トーマス,アナリース・バッソ | |
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン |
トリックを多用して客を信じ込ませる手法で交霊術を行い、日銭を稼ぐ女。
女には15歳と9歳の娘がおり、この二人にトリックの手伝いをさせています。
テーブルが揺れたり、ロウソクの炎がついたり消えたり。
そして、現われた霊はもっともらしいことしか言いません。
「あなたを誇りに思う」だとか、「あなたを許す」だとか、「今は光に包まれて幸せにしている」、だとか。
要するにイタコと一緒ですな。
イタコも口寄せなんて言いながら、家族仲良くとか、体を大事に、とかしか言わないそうですから。
もちろん、私自身は口寄せしてもらったことなどありはしませんが。
それに、イタコの習俗が青森県だかの無形文化財に指定されていると知ったら、あれは芸能みたいなものであったかと、恐れ入ります。
で、この映画。
交霊術の稼ぎを増やそうと、女がウィジャボードを小道具に使おうとしたところから、悪夢が始まります。
ウィジャボードというのは、わが国で言うところの、こっくりさんみたいなものです。
私も小学生の頃、こっくりさん(我が小学校ではなぜかキューピット様と呼んでいました)が大流行し、しかもその発信源が、怖いお話が大好きだった私だということになり、先生にずいぶん怒られました。
そのうえ、本当に取り付かれたような現象に見舞われる同級生まで現われて、大騒動でしたね。
ウィジャボード、板に、YES・NO、それにアルファベットが書いてあってそれを示す矢印みたいまものに手を載せて質問し、すると自らの意思ではなく、矢印を動かして霊と意思疎通を果たす、という。 ウィジャボードです。
下の娘、9歳の小学生ですが、これが霊媒体質であったらしく、ウィジャボードを使うことで、家に古くからいた悪霊を呼びこんでしまい・・・というお話。
目新しさは全くありません。
ていうか、どこかで聞いたような話ですが、この映画、見せ方がうまい。
残酷シーンはありませんが、職人芸的に見せ場をうまく演出してくれちゃいますので、きゃあきゃあ言いながら観るにはなかなかの逸品です。
ホラー嫌いな人が見ても、少なくともトラウマみたいなことにはならないでしょう。
見事な娯楽ホラーです。