オバマ大統領、再選されましたね。
現職が強いというのは、米国大統領選挙の伝統のようなもの。
順当な勝利でしょうね。
オバマ大統領、核兵器の無い世界を目指すと演説して、ノーベル平和賞をもらいました。
しかしその内容は、世界中のあらゆる国家が核兵器を放棄したなら、米国も放棄する、といった内容のもの。
実質的には、米国は死んでも核兵器を手放さない、と宣言しているようなものでした。
そのような演説を根拠としてノーベル平和賞を与えるということは、ノーベル平和賞は常に西側先進国の利益になるような発言や行動を取った者に与えられる、極めて偏った賞だと言わざるを得ないでしょう。
それにしても、孔士平和賞、どうなっちゃったんでしょうね。
その後全くニュースにならないのでわかりません。
民主党は伝統的に大きな政府、手厚い社会保障、じゃぶじゃぶの公共投資などが得意技。
共和党の小さな政府、何事も自助努力という発想とは正反対です。
外交的には、共和党は概ね日本重視、民主党は中国重視でしたが、最近の中国の急激な軍拡や海洋拡大路線を見ていると、民主党といえども中国重視とばかりは言っていられないでしょう。
戦前、わが国はABCD包囲網を受けてにっちもさっちもいかなくなり、挙句の果てにはハル・ノートという、戦わずして日露戦争及びそれ以降に得た利益を手放せという滅茶苦茶なもの。
わが国の明治以降の苦難の末手に入れた利益を戦わずして手放したのでは、帝国主義全盛の当時にあって、世界の笑い物になるばかりでなく、国内で暴動が頻発すること必至。
ハル・ノートにより、わが国は開戦を決意したと言っても過言ではないでしょう。
このことを教訓にしながら、わが国は米国や、中国と領土問題を抱える多くの東南アジア諸国と連携して中国を封じ込める政策を採るべきでしょう。
力の信奉者には、力で対抗する以外に方法は無いのです。
オバマ大統領はそのあたりの事情はよくご存知のはず。
強力なリーダーシップで、中国の太平洋進出を阻んでくれるものと信じます。