キャラクター

映画

 今日は休日出勤の振替でお休み。
 今季最強の寒波が来ているとあって、家で大人しくしていました。
 唯一出かけたのは、DVDを借りにいったのと、スーパーへ今夜のつまみを買いに行っただけ。

 DVDは、SEKAI NO OWARIのボーカル、FUKASEが連続殺人鬼を演じたサスペンス、「キャラクター」を借りました。

 FUKASE、役者じゃないのに狂気じみたサイコ野郎を演じて、見事な怪演ぶりでした。
 もともとボーカルというもの、世界観を作ってみたり、歌の人物になりきったりしなければならず、そういう点が役者と相通じるものがあるのでしょうね。

 絵はやたらうまいのに、魅力的なキャラクターを作り上げることが出来ず、夢を諦めようとする漫画家のアシスタント、ヤマコシ。
 FUKASEの存在を知って、FAKASEはヤマコシの中に入り、ヤマコシはFUKASEの中に入り、いわば共作とも言うべき連続殺人鬼の漫画を描いて大当たりします。
 FUKASEという魅力的なキャラクターを得たヤマコシは、一夜にして人気漫画家に躍り出ます。

 ヤマコシは当初FUKASEの殺人をモチーフに漫画をえがきますが、やがてヤマコシが描く漫画を忠実に再現するFUKASEが現れます。

 連続殺人の共通点は、幸せな4人家族を殺害すること。
 この共通点は、FUKASEの複雑な生い立ちに依るものです。

 

 小栗旬演じる刑事が途中で殺されたり、菅田将暉演じるヤマコシが最後にはFUKASEに狙われたり、疾走感を持って物語は進みます。
 上質なサスペンスに仕上がっています。

 世の中には人を殺したくて仕方がない人間と、殺人を阻止したくてたまらない人間しか存在しない、というFUKASEのセリフは、凶悪な連続殺人鬼ならではの名言です。

 もともとFUKASEという人、目付きがイッチャテル感じで、ダークヒーローに向いているのかもしれません。

 久しぶりに入り込める作品で、大いに満喫しました。