キリスト教によれば、イエスは磔になった後復活し、天上に上ったということになっていますから、キリスト教徒にとってキリストの墓は存在するはずがない、ということになります。
一方、異端とされる説では、イエスはヨセフとマリアの間に生まれた普通の子どもであり、洗礼を受けた時、神の子、キリストになったとします。
磔になったとき、神の子、キリストは天上に上ったが、イエスは人間に戻って遺体となったため、墓は存在すると主張します。
キリストの墓とされる物は世界中に存在しています。
まずインド・カシミール。
カシミールのユダヤ人はすべてイスラム教に強制的に改宗させられていますが、その墓を守る家族だけが改宗を免れ現在もユダヤ教徒だそうです。
古い墓には、ユダヤの言葉であるヘブライ語での記述があり、記述によるとイエスは112歳まで生きたとされています。
次に南フランスの小さな村レンヌ=ル=シャトー。
このあたりは13世紀頃、異端のカタリ派が支配しており、後に十字軍によって滅ぼされますが、秘宝を残したとされています。
その秘宝こそが、イエスの墓なのではないか、というのです。
そして最後に控しは、わが国青森県の戸来村。
磔になったのはキリストの弟で、キリストはシベリアを徒歩で極東にまで至り、その後船で青森まで逃げ延びたというのです。
偽書と言われる竹内文書には、日本におけるキリストの生活と布教が示され、戸来村の旧家に伝わる桔梗紋は、ユダヤのシンボル、六芑星に酷似しているそうです。
竹内文書、超古代において、世界は天皇が支配していたとか、ぶっ飛んだことが古文調で書かれており、とても素敵な書物です。
どうせ法螺をふくなら、ぶっ飛んでるくらい大きいほうが面白いですねぇ。
まぁ、いずれも好奇心をくすぐる馬鹿話ですけど、そういうことを想像せずにいられないのが人間が本来的に持つ好奇心のなせる業。
そういう想像を膨らませると、面白いファンタジーができるんでしょうねぇ。
じつは学生時代、恥ずかしながら戸来村に行ったことがあります。
寂しい所でした。
墓というより十字架を土盛りにしているような感じで。
で、村の人々はお盆になるとキリスト祭りと称して盆踊りを踊るのです。
きっと厳しい戒律を守るユダヤ教の生活より、日本での自由奔放でタブーが少ない大らかな暮らしのほうが楽しかったんじゃないでしょうか。
今は町村合併で戸来村から新郷村になっていますが、数少ない観光資源であるキリストの墓を目一杯利用しようとしている感じが、切なかったですねぇ。
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