今日はクリスマスですね。
異教の祭をこれほど大々的に祝うのはわが国くらいでしょう。
日本人の宗教的寛容の象徴とも言え、これ一つを見てもわが国が宗教戦争などとは無縁であることが分かります。
わが国でクリスマスが祝われるようになったのは明治末期からで、起源はケーキ屋が大々的に宣伝し、新しい物好きの比較的裕福な家庭がこれに飛びついたことのようです。
バレンタイン・デーに似ていますね。
世界のクリスマスを見てみるとじつに多種多様で、英米系、大陸のカソリック系、北欧系、東方正教会系と、祝い方も異なっています。
東方正教会などは1月6日にクリスマスを祝うそうですし、ドイツやイタリアなどの大陸カソリックは12月6に子どもにプレゼントをあげると聞きました。
わが国は英米系を真似たもので、クリスマス・イブにクリスマス・ツリーを飾り、ケーキを食い、プレゼント交換をすることが主たる特徴ですね。
私も昨夜は安いシャンペンなどいただきました。
一昔前、バブルの頃は、なぜか若い男女が豪勢なデートを繰り広げる日とされ、恋人のいない者は非国民扱いでしたが、今はすっかり落ち着きました。
けっこうなことです。
現在、20歳から34歳までの独身男女への調査では、恋人がいない者が半数に達し、ますます非婚、晩婚が進み、結果として少子高齢化が進むのではないかと危惧されます。
恋愛の流儀にも流行り廃りがあって、江戸時代、「曽根崎心中」がヒットしたときには実際に心中するカップルが後を絶たなかったと言います。
不倫ドラマが流行ったら実際の不倫も増えたり、結婚しないかもしれない症候群という言葉が流行ると結婚せず、仕事に打ち込む女性が増えたりしました。
いずれも極めて個人的な事柄であるはずの恋愛沙汰が、社会の雰囲気に影響を受けてしまった例ですね。
遠くフランスでは、入籍する者は激減し、事実婚が主流だとか。
そうかと思えば会ったこともない親が決めた異性と結婚するのが主流の民族もいるとかで、戦国時代のわが国の政略結婚みたいですねぇ。
いずれにしても、救世主の生誕を祝うクリスマスとな何の関係もありませんが。
そういえばわが国では、お釈迦様の生誕を祝う花祭りの習慣が廃れて久しいですね。
クリスマスのような寒い冬と違い、春先のお祭なので、よりおめでたい感じがして良いと思うのですが、なかなか復活しません。
やっぱり洋菓子屋に宣伝してもらわないと駄目ですかねぇ。
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