戦闘的で強引なエクソシストが大活躍するホラー・アクション「コンスタンティン」を昨夜鑑賞しました。
子どもの頃から見えないはずの者がみえてしまう能力を持ったコンスタンティン。
少年時代、それを苦に自殺を図ったことから、自分が地獄に落ちることを知ります。
カトリックでは自殺は重罪ですから。
長じて、人間界に入り込持とうする悪魔の手下を地獄に送り返すエクソシズムを繰り返すことで、点数を稼ぎ、天国への切符を手に入れるべく、日々悪魔の手下と戦います。
そんな単純なアクションなのかと思っていたら、悪魔、天使、人間の壮大なドラマへと昇華していきます。
サタンに堕した地獄の王にして以前神に次ぐ高い地位の天使だったルシファー、その息子マモーは、父の地獄支配に嫌気がさし、人間界を第二の地獄として自ら支配者になりたい、という欲望を持ちます。
ことが成就するための条件は、まず、触媒となる優れた人間の存在、それと、天使の協力。
コンスタンティンは古文書学者からその条件を聞き、神のしもべたる天使がそんなことに協力するはずがない、と信じ、触媒に選ばれた女刑事を守るために働きますが、そこに大天使ガブリエルが現れ、マモーに協力した旨を告げます。
理由は、人間は極限の危機的状況に追い込まれなければ本来持っているはずの気高さを発揮することができず、どんな罪を犯しても悔い改めれば神様は救ってくれるとあまえてばかりいる、人間界をマモーに委ね、地獄の試練を生きながら与えることが人間のためになる、という理屈です。
コンスタンティンは触媒と自殺したその妹を救うべく、自殺して地獄に行こうとします。
臨終のとき、真っ白なスーツに身を包んだ紳士が現れます。
サタンたる堕天使ルシファーが、手下をさんざん苦しめたコンスタンティンを直接迎えにきたのです。
そして堕天使ルシファー、大天使ガブリエル、コンスタンティン、触媒のそれぞれが新しい運命を迎えるのです。
ヘビー・スモーカーで大酒のみで口汚いなで肩の二枚目、コンスタンティンを演じるキアヌ・リーブスが最高に格好良いですねぇ。
やさぐれた感じが、「マトリックス」シリーズより良いです。
そして下手に宗教臭かったり、説教臭かったりせず、大真面目に荒唐無稽なアクションを繰り広げているのが面白いですねぇ。
厳密に言えばホラー風の味付けをしたアクション映画ですねぇ。
私はあまりアクション映画を観ないのですが、映画の王道は大画面で動き回るアクションなんだろうなと、思い知った次第です。
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