雨に閉じ込められ日曜日。
2004年に全米で70件も発生したという電話による少女暴行事件の実話を基にした、嫌ぁな気分になる映画を鑑賞しました。
「コンプライアンス 服従の心理」です。
あるファスト・フード店の店長に、警察を名乗る男から電話があり、アルバイトの少女が客の金を盗んだので警察が到着するまでの間別室に見張りをつけて閉じ込めておいてほしい、と言われます。
店長は不審の念を抱くこともなく、これを実行。
警察を名乗る男は警察という権威をバックに高圧的な態度で要求をエスカレートさせていきます。
服やバッグを全て調べさせ、盗んだ金が出てこないと、全裸にひん剥いて身体検査をしろと命じてきます。
女が最後に隠す場所を調べろ、と。
普通、そこまで要求されたら警察署に電話して本当なのか確かめると思うのですが、信じ込んでしまっている店長にはそこまで頭が回りません。
洗脳、でしょうか。
挙句の果てにはひどい目にあっている少女自身が洗脳され、命じられるままに全裸になって四つんばいになったり、全裸のままぴょんぴょん跳ねたりと、警察が行うはずがない暴行と言ってもよい捜査?を、電話の指示だけで店長やその恋人が少女に対して行うのです。
結局変質者による犯行として本物の警察が捜査し、ほどなくエリート・サラリーマンが逮捕され、数億円もの損害賠償を命じられたそうです。
世の中には信じやすい人、洗脳されやすい人と言うのが、確かに存在します。
振り込め詐欺なんて、その最たるものですね。
しかし過酷な環境にあっても、必ず、わずかばかり、洗脳されず、おのれの信念に基づいて行動する人も存在します。
この映画でも、最後にそういう人が登場したために悪事が露見することとなりました。
私は信じやすいのかどうか、洗脳されたことが無いのでわかりませんが、出切るなら、おのれの信念に忠実な少数者でありたいと願ってやみません。
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