昨夜は1978年に起きた人民寺院事件をモデルにしたと思われる、キリスト教系新興宗教の悲劇を描いた「サクラメント 死の楽園」を鑑賞しました。
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人民寺院事件は、南米の奥地を切り開き、外部から遮断されて暮らすキリスト教系カルト集団が、外部からの視察を受け、その恐るべき実態が明らかになったため、教団の存続は不可能とみた教祖が、一緒に暮らすほとんどの信者を道連れに集団自殺したものです。
映画では、テレビ局の取材を受けた翌日、お父様と呼ばれる醜く太った教祖の指示で、集団自殺を図ります。
拒否した者は銃で殺されるという凄惨さ。
わが国でも、オウム真理教が異常な集団生活を送った末、ハルマゲドンとか称して地下鉄サリン事件を起こしましたね。
カルトというのは、もしかしたら極左過激派よりも恐ろしいかもしれません。
P.O.Vの手法で撮影しているせいか、臨場感はありますが、やや分かりにくいのと、教団の真の悪が十分に描かれていないため、集団自殺が唐突な感じがして、もう一つ、納得できない感じがします。
ストーリー展開が強引なのですよ。
そのため、映画に引きずり込まれるという感じではなく、一歩引いて見ている感じが漂ったのは残念です。
まぁ、実際の事件を基にすると得てしてそうなるのは分かりますがねぇ。