今、京都に向かう新幹線のグリーン車で、快適に過ごしています。
先ほど、パソコンにイヤホンを差して、ホラーDVDを観ました。
「サリー 死霊と戯れる少女」です。
この映画は、英国で最も有名な心霊現象が起きたある家の実話を基にして作られたとかで、1974年に英国の田舎の一軒家に引っ越してきた家族の悲劇を描いています。
その家族、今も存命で、母親はその家に住み続けているそうです。
英国では幽霊屋敷の評判が立つと値が上がるんだそうですね。
希少価値があるということと、あまり怖がってはいないということかと思います。
引っ越した当初は、突然停電したり、物が動いたりというポスターガイスト現象が起き、父親は記者を呼んで新聞沙汰にして金をせびり、挙句、家を見学させて見学料を取るというせこい儲けを狙います。
ポルターガイスト現象なんて大した害はないと考えたのでしょうか。
しかし、現象はエスカレートし、13歳の娘、サリーが危険な目にあうと、一転して神父に除霊を求めます。
神父によると、数十年前、思春期の少女を暴行しては殺害し、舌を切り取るという猟奇的事件が頻発し、教会が調査した結果、さる若い修道士が犯人であったことが判明し、密かに絞首刑にし、埋葬したことがあり、それが悪霊の正体だろうとあたりを付けます。
当然、狙いは思春期のサリーであろうというわけです。
神父、最初は司祭からの許可が下りない、と言って断りますが、サリーの父親は、聖職者でありながら女性を引っ張り込んでよからぬ仕儀に及んでいる神父の写真を見せて脅し、除霊に向かわせます。
破戒僧が殺人鬼の修道士の霊を祓うなんて、なんだか説得力がありませんねぇ。
サリーは、じつはポルターガイストを起こしているのは被害に会った少女だと気付いており、彼女に同情しています。
神父を引っ張り出す前に霊媒師を招いて診てもらったところ、悪意の無い少女の霊が、サリーの身に危険が迫っていることを知らせるためにポルターガイスト現象を起こしていると考えられ、霊媒師に憑依させてもしゃべらないのは、犯人に舌をきられているからだと説明し、悪霊のほうは手におえないので引っ越したほうが良いと勧めて去って行きます。
続いて神父が除霊とも悪魔祓いともつかない儀式を行い、一応は平静を取り戻します。
実話に基づくホラー映画というのは、死人が出るほどのことはなく、ちょっとしたあり得ない現象に怯える人々を描き、何やかやとそれらしい恐怖譚に仕上げるというのが定番のようです。
物語としては怖くないのが特徴とも言えます。
ただし、本当にあんなことが実際に自分の身に起きたらと思うと、それは背筋も凍る怖ろしさですねぇ。
今、名古屋駅。
あと37分ほどで京都に到着。
面倒くさいですねぇ。
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ターシャ・コナー,ケイト・アシュフィールド,スティーヴン・ウォディントン,アンドレア・ロウ | |
アメイジングD.C. |