シルバー川柳

その他

 数か月前まで私が住むマンションのすぐ近くに大型の書店とDVDレンタル店があって、ずいぶん使わせてもらいました。
 ところがインターネット通販の影響でしょう、両店とも閉店してしまいました。
 私自身、映画やドラマはNetflixで観るようになり、また本もネット通販で購入することが多くなりました。
 リアルな店が潰れるわけです。
 しかしネット通販で本を購入すると、本との偶然の出会いがありません。
 偶然の出会いが欲しかったら、わざわざ千葉まで行かなければ大型書店はありません。
 電車か車で行かざるを得ません。
 難儀なことです。
 
 今日は千葉の駅ビルに在る大型書店に行きました。
 そこで小説2冊と、珍しく川柳集を買いました。

 早速川柳集を読みました。
 五七五が1頁に書かれているので一瞬で読み終わってしまいます。
 シルバー川柳14「ワシだって 財布の中身は キャッシュレス」という、高齢者を題材にした本です。

 病院は 具合悪くて 休みます

 会場が 法事に見える クラス会

 来世では 探さないでと 妻が言う

 モテ期きた ロマンス詐欺が 押し寄せる

 「出席」に 生きていたらの 但し書き

 等のブラックな川柳群に圧倒されます。

 若者が老人を嗤うのは見苦しいですが、高齢者自らが自身の老いを笑い飛ばすのは寂しくもありますが、どこか痛快な感じがします。

 私も老人と言われる年齢になったなら、自分の老いさらばえた状態を笑いたいと思います。