ドイツ製のサイコ・サスペンスを観ました。
「シークレット・ルーム」です。
数々の難事件をプロファイリングで解決してきた女精神科医が、彼女のファンでもあるサイコ野郎に狙われます。
湖畔の別荘地で写真家をしているサイコ野郎。
しかし心の奥深くに捻じれた美への欲求を持っています。
それは七つの女性の遺体で構成された祭壇を設け、写真におさめること。
冗長な前半から、ラスト近くに一気に物語が進みます。
ドイツの森林、それに湖は、殺人の舞台としては最高でしょう。
しかし、いかんせんこのサイコ野郎が中途半端です。
凶暴になったかと思うと弱気になったり。
精神科医がサイコ野郎のトラウマに触れるようなことを言うと、途端に腑抜けになってしまいます。
ここをもっと冷酷に描けば、映画の印象は違ったものになったでしょう。
![]() | シークレットルーム [DVD] |
ステファン・コルディス | |
パンド |