眼科から帰ってお昼を食べたら、そのままリビングで横になり、三時間も昼寝してしまいました。
疲れてたんでしょうか。
で、昼寝から覚めて頭がすっきりしたところで、暴力の本質をシンプルに描き出したスリラー「ストレンジャーズ 戦慄の訪問者」を鑑賞しました。
友人の結婚披露パーティから抜け出したクリスティンとジェイムズ。
ジェイムズは車に乗ろうというとき、クリスティンに指輪をプレゼントし、求婚しますが、クリスティンは指輪の受け取りを拒否し、プロポーズを断ってしまいます。
気まずい雰囲気が漂う二人。
それでもパーティから抜け出してしまった以上戻るわけにもいかず、ジェイムズの別荘へと向かいます。
別荘に着いても、無言でシャンパンを飲むばかり。
そこに、深夜にも関わらず誰かが呼び鈴を押します。
出てみると、10代の少女で、
「タマラはいますか?」
と問います。
なんのことか分からず、
「いない」
と応えると、
「絶対に?」
と、さらに突っ込んできます。
気持ち悪いのでドアを閉めて追い返します。
そこから正体も分からない意図もわからない仮面をつけた男と少女二人が、ドアを破って侵入。
まるで猫が捕まえたネズミをすぐには殺さずにいたぶって楽しむように、クリスティンとジェイムズを怯えさせて喜んでいるようです。
夜も明けてまばゆい朝、二人は刺殺されてしまいます。
殺す理由を問うクリスティンに、少女は、
「家にいたから」
と応えます。
残酷描写はあっさりしていて、多分現実の暴力というのはこういう風なのだろうなと思わせます。
安いホラー映画にあるように、刺されても切られてもなかなかくたばらず、逃げ回ったり犯人に反撃を試みるなんていうことは、不可能なんでしょうね。
案の定、この映画は迷宮入りした実際の事件を基に製作されたそうです。
米国では、年に14万件もの殺人を含めた暴力事件が起きているそうです。
1日だと3,835件。
もちろん、逮捕されるのはごくわずか。
あまりに犯罪が多すぎて、警察も手が回らないようです。
「ファニー・ゲームUSA」を思い起こさせる、暴力への抵抗のなさとシンプルな映像が、作り物ではありえない異常な緊張感をもって、私を恐怖に陥れました。
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