BSの東京カワイイTVを見ました。日本のポップカルチャーを紹介する番組です。
今日は、スペインで日本のギャルファッションやパラパラにはまった少女たちの三週間に及ぶ東京滞在記と、スペインでの日本のギャル文化の広がりを紹介していました。私はいわゆるギャルファッションがかわいいとは全く思いません。少し前に流行ったヤマンバなどが現れれば、裸足で逃げ出すことでしょう。
ところが、遠く離れたスペインの一部若者たちの心を捉えているのですから、驚きです。日本の漫画やアニメは、もはや芸術の域に達し、これは長く続くことと思います。
しかし、ギャル文化が百年後、過去の風俗として忘れ去られるのか、ポップカルチャーとして生き残るのか、それは分かりません。
ただ、私が思うのは、日本人の美意識や文化が、長い伝統のうえに若者に影を落としながら、新しい若者文化が生まれていること、そしてそれは、世界に通用するものであることです。
私は学生のころ、日本の伝統文化を学びました。そして和歌や能が、現代ヨーロッパから見て極めて前衛的に見えることを知りました。
私は、日本の伝統文化に基づいたものだけに愛国心を感じます。
そうであるなら、大人の価値観で若者文化を切り捨てることなく、それが若者たちにとってどれほど価値あるもので、遠い将来に古典文化に昇華する可能性があることを自覚すべきであろうと思います。