近頃柔道をはじめとして運動競技の指導者による選手への体罰が問題になっていますね。
スポーツと言う言葉の語源は、ラテン語のデ・ポルターレなんだそうです。
ポルターレというのは物を運ぶという意味で、労働を指します。
これに否定形のデがついてデ・ポルターレとなり、直訳すれば物を運ばないとなり、労働しないこと、ひいては遊んだり楽しんだりすること、とされ、スポーツの語源とされているんだとか。
するとスポーツ本来の意味は楽しむ、遊ぶということで、それなのにコーチや監督に殴られたり罵倒されたりしたら楽しいはずがありませんね。
一方、学校では体育という科目があります。
体を鍛えるということで、こちらは遊ぶ、楽しむという印象はありません。
他の科目同様、必修であるがゆえに嫌でもやる、というイメージです。
プロスポーツとなると、これは仕事なわけで、遊ぶ、楽しむというよりは生活の糧を得るための労働なので、しんどいのは仕方ないでしょう。
しんどくない仕事なんてありえようはずもありませんから。
アマチュア・スポーツでも、有名選手になればスポンサーが付き、結果として莫大な収入が得られるので、一流のアスリートは基本的に限りなくプロに近づくことになるのは現下の状況では仕方ないことです。
しかし、圧倒的多数の無名アマチュア選手は、ただ楽しむため、あるいは自己実現のためにスポーツにいそしんでいるものと思われます。
クラブ活動としてのスポーツ、草野球などの社会人のサークル活動によるスポーツなど。
さらには一日一度は汗をかかないと気がすまないという変態がけっこう存在しているらしく、私の職場にも何割かの人は昼休みに真夏の炎天下でも短パン、Tシャツ に着替えてジョギングをしている人がいます。
これらはまさしくスポーツ本来の遊び、楽しみを求めての行為と言え、体には毒だと思いますが、たいへん結構なことだと思います。
ちなみに私は午後の仕事に備えて体力を温存するため、昼飯を食ったら、職員休憩室という畳の部屋で空調を効かせ、夏でも冬でも快適な温度にして30分程度横になります。
完全に眠ってしまうので、携帯のアラームを12時56分に鳴らして飛び起き、13時ちょうどに自席に戻っています。
私にとっては遊び楽しむという意味では、昼寝こそスポーツかもしれません。
スポーツ本来の意味に立ち返り、時代錯誤な精神論みたいなものを振りかざし、あまつさえ手を上げるなどという傷害事件でしかない指導方法は、直ちに改めなければいけません。