朝から子供じみたちゃちなSF映画を鑑賞しました。
吸血鬼と人間の愛憎を描いた「セクター5 第5地区」です。
ルーマニアで吸血鬼が発生。
瞬く間に増殖していきます。
当初ルーマニア政府は吸血鬼に人工血液を配給するとともに、夜中は鎮静剤を打つことを義務付け、人間と吸血鬼の共存を図ります。
しかし、トラブルが多発。
ルーマニアの公安当局はセクター5と呼ばれる地区に吸血鬼を隔離します。
ちょうど、かつてナチがユダヤ人を閉じ込めたゲットーのようなものですね。
セクター5には、吸血鬼2万人と、売血などで暮らすホームレスの人間1万人が暮らします。
しかし、セクター5で吸血鬼も人間も関係なしに殺戮する連続殺人が発生。
ルーマニア警察はセクター5に乗り込みます。
そこでセクター5を支配する青白くて細おもての青年吸血鬼の協力を取り付け、捜査を開始。
その結果、闇で売買される人工血液に、吸血鬼のDNAを変換し、退行させるウィルスが混入していることを突き止めます。
退行の結果、吸血鬼は体のサイズはそのままに、蝙蝠になってしまい、本能の赴くまま、人や吸血鬼を襲うのです。
しかも蝙蝠、尋常な数ではありません。
ここからは、人間+吸血鬼対巨大蝙蝠の戦いを描くアクション映画の様相を呈します。
しかしやがて、そのウィルスをばらまいたのは、ルーマニアの公安当局であることが判明します。
制限されているとはいえ、人権を認められ、共存することが建て前の吸血鬼を殺害することはできませんが、蝙蝠に退行してしまえば、害獣として絶滅できるからです。
究極の目的は、吸血鬼をいったん蝙蝠にして、しかる後殺害、吸血鬼絶滅を目指すことだったのです。
反目していた人間と吸血鬼の間に友情が生まれたり、妹が瀕死の状況になった時、仲間の吸血鬼に頼んで妹を吸血鬼化して生き残らせたり、子供っぽいストーリーが好感が持てます。
気楽に見られる娯楽作です。
こういう映画を楽しめるあたり、私も相当子供っぽいようです。
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