樹木希林さんに次いで、総合格闘技の世界で神の子とまで言われた山本KID選手が41歳の若さで亡くなりました。
お二人ともがんだった、とのこと。
身近な人や有名人が亡くなると、死について考えざるを得なくなります。
正直、死ぬのは怖いですね。
うつがひどくて希死念慮に悩まされていた時も、やっぱり死ぬのが怖くて、そのために自殺を免れたようなものです。
誰でも死ぬのは怖いでしょうけれど、死の恐怖のことばかり考えて日常生活に支障をきたすほどになると、タナトフビォアという病気とされまず。
ギリシア神話に登場する死の神、タナトス(Thanatos)に由来する言葉で、わが国では死恐怖症とか呼ばれます。
この病気になると、訃報に接するとひどく不安になる、死のことばかり考えて何も出来なくなる、パニック発作のような身体症状が現れる、といった症状が起こり、なかなか厄介なものです。
有効な薬は存在せず、カウンセリング等でゆっくりと治療していくしかないそうです。
しかし、死に恐怖を感じるのは、生きている以上仕方ないことだし、カウンセリングなんかで治るのか、疑問です。
私は病的に死を怖れるほどではありませんが、ふと、死ぬことを考えて呆然とすることがあります。
特に自分よりも若い人や、自分より年上でも、常識的に考えて死ぬには若すぎる人の訃報に接すると、そうなりがちです。
死んだら全くの無になると考えるのも怖ろしいし、地獄に落ちると考えるのも怖ろしいことです。
だからこそ宗教は、天国や極楽浄土という概念を編み出したのでしょうね。
それを頭から信じることができれば幸せなのでしょうが、現代の日本人のほとんどは、そんなもの信じていないでしょうし、私もまた然り。
強烈な宗教的カリスマが現れて、私を導いてくれたなら、こんな幸せなことはないでしょうねぇ。