ダスト

映画

 午後は雨になってしまいました。
 冴えない休日ですが、DVD鑑賞をするにはむしろ好都合。

 今日の2本目は、かなりストレートな心霊ホラー「ダスト」です。

 

 大学入学と同時に家を出て寮生活をおくることになったエマ。
 実は彼女、幻聴や幻覚に苦しむ精神障害者でしたが、服薬のおかげで、小康状態を取り戻しています。

 大学の構内には、閉鎖された精神病棟が建っており、立ち入り禁止になっています。

 しかしある夜、大学の庭でパーティーを開き、その後、寮の友人ら男女4人でかつうての精神病棟に忍び込みます。
 ティーンエイジャーが大好きな肝試しというわけです。
 その時は何事も無く、ただきゃあきゃあ騒いで寮に戻りました。

 しかし、その後、4人が、明らかにおかしくなっていくのです。

 薬が効かなくなり、幻覚や幻聴に苦しめられるようになったエマ。

 明るくおしゃべりだったルームメイトの女子大生は、明らかにうつ症状を呈し、泣いてばかり。
 紳士的だった男友達の一人は乱暴に。
 そのルームメイトの男は異様に潔癖になって、掃除ばかりしています。

 エマの病気はおそらく統合失調症で、ルームメイトはうつ病、乱暴になった男は躁病、潔癖になった男は強迫神経症でしょう。

 かつて精神病院に入院していた患者の霊がそれぞれに乗り移ったかのごとくです。

 もともと精神障害者だったエマだけが、対処法を知っているせいか、それほど動揺を見せません。

 そして、寮で女子大生一人が殺害されるに及び、これは心霊ホラーに見せかけたサスペンスか、と思わせます。

 スピード感をもってストーリーが展開し、期待を持たせますが、後半、息切れしてしまいます。

 まるで早く終らせたいとでも思っているかのように、物語はぶつ切りの幕引き。

 なんとなくもやもやします。

 雰囲気が良かっただけに残念です。

ダスト [DVD]
インバー・ラヴィ,ホランド・ローデン,スティーヴン・スピネラ
アメイジングD.C.

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