一昨日、菅総理は国会で早期の解散を野党議員から促されて、気色ばんで答えました。
震災復興も原発事故処理も道半ば、今は解散総選挙をやる時期ではない、と。
その時勢いあまって2年後の参議院選挙と同時に衆議院選挙をやりたい旨の発言が飛び出しました。
北朝鮮を8月中に電撃訪問し、9月には訪米し、それで成果が上がって支持率が上がれば、際限なく辞任のハードルを上げていき、2年後にダブル選挙を打つまで総理の椅子に座り続け、選挙に勝ったら政権の正統性を得たと強弁して長期政権を狙おうという腹積もりと見えました。
小泉元総理が北朝鮮を電撃訪問してわずか5人とはいえ拉致被害者を連れて帰ってきた時は本当に驚きましたね。
5人が帰ってきたことにではなく、北朝鮮が拉致という非道な行為を行っていたと認めたことに、本当にびっくりしました。
小泉元総理、金正日と会って、にこりともせず険しい表情を崩さず握手をかわしました。
その横顔は、侍のそれでした。
当然、40%くらいだった内閣支持率は、一気に60%以上に上がりましたね。
菅総理はそれを狙っているのでしょうが、果たして北朝鮮がお土産をくれるかどうか。
手ぶらで帰ってきたら、支持率は限りなく0に近づくでしょう。
よど号事件の犯人を日本側に引き渡す程度のお土産では逆効果。
拉致被害者を全員連れて帰れなければ、支持率アップは難しいでしょう。
一方、9月の訪米。
米国は鳩山前総理がぐちゃぐちゃにした普天間移設問題を、菅総理が元の合意に戻したこと一つを持って、菅総理に良い印象を持っているようです。
震災復興や原発事故対応も、先頭にたって奮闘している、と高い評価だとか。
よっぽど鳩山前総理がお嫌いだったと見えます。
民主党幹部は8月半ばには辞職するとか、お盆までには、とか希望的観測を並べていますが、認識が甘いと言わざるをえません。
史上最低の支持率なのにくるくると言うことを変えて国民や野党、そして与党をも翻弄する手腕、辞めるとは一言も言っていない、と言い放つ厚顔無恥。
私は菅総理はもしかしたら長期政権になるのではないかなと思っています。
四面楚歌の道化のような状況で、不敵な笑みを浮かべて詭弁を弄するあの態度を見ていれば、そう簡単には辞めないでしょうねぇ