朝っぱらからSF映画を鑑賞しました。
「ダークスカイズ」です。
冒頭、「広い宇宙で地球上にしか生命が存在しないと考えること、地球以外にも生命が存在すると考えること、どちらも怖ろしい」という、SF作家、アーサー・C・クラークの名言が提示され、意味深長に物語がはじまります。
郊外の一軒家で暮らす両親と中学生の長男、それに幼い次男の四人家族。
やがて、一家に奇妙な出来事が頻発します。
全員眠っていたはずの深夜、台所が荒らされていたり。
リビングを飾る多くの写真立てから写真が無くなっていたり。
奇妙な幾何学模様の飾りがぶら下がっていたり。
当初、何者かが侵入したものと考え、警察を呼びますが、警察は誰も侵入した形跡が無いことから、子どもの悪戯と考え、「お子さんを注意深く見守ってください」とだけ言って帰ってしまいます。
事態はさらにエスカレートし、家族全員が、一度はほぼ気を失ったような状態になり、その間の記憶がありません。
ついには何百羽という椋鳥がその家にだけ激突して死亡。
妻は似たような事例が無いかインターネットで調べます。
すると、出るは、出るは、似たような事例がたくさんあり、その中に、相談に応じる、という老人が近くに住んでいることを発見。
最初は嫌がっていた夫も仕方なく、その老人を訪ねます。
老人はいくつか質問し、夫婦を該当者と認定し、おそらく地球外生命体が子どもをさらうために家族を恐怖に陥れ、一連の不可解な出来事の後に子どもを一人さらうことで、真実を話せば誰も相手にしてくれないという状況を作り出し、行方不明となった子どもを捜索するどころか、両親に親たる資格は無いと司法機関に判断させることで、事の真相を闇に葬ろうとしているのだ、と語ります。
何千人もの該当者と話をしてきた老人に言わせると、狙われればほぼ防ぎようが無いが、子どもをさらった後は何も起きなくなる、ただし、家族が強い結束で必死に抵抗した場合、ごく稀に、相手が諦めることがある、とも。
要するに、面倒な家族だと彼らに思わせればよい、というわけです。
幼い次男が狙われているようです。
次男はサンドマンと彼らを呼び、目撃しているからです。
独立記念日の夜、夫は家中の窓に板を張り付け、ライフルを持って彼らを待ちます。
しかし、哀れ、ノーマークだった長男が連れ去られてしまうのです。
「E.T」のように異星人とお友達になるのでもなく、「宇宙戦争」のように激しく戦うわけでもなく、いつの間にかやってきて、子どもをさらう怖ろしい彼ら。
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老人は、「がん細胞を注入されるマウスに、白衣を着た科学者の心理が分かるかね?」と、彼らの目的は結局分からないのだと、何故自分達が狙われたんだと嘆く夫婦に諭します。
人間が動物に対して行っていることを思えば、異星人から実験動物扱いされようと、食い物にされようと、理屈で文句は言えません。
ただし、ありとあらゆる方法で抵抗しなければなりません。
動物達が必死で人間に抵抗するように。
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