ダークナイト

映画

 DVDで「ダークナイト」を鑑賞しました。
 正義の味方、バットマンと、悪のジョーカーが対決する話です。
 しかし、私は不思議なことに、町の破壊と、人間は邪悪な存在であることを証明しようとするジョーカーに、深いシンパシーを感じました。

 人間は善だとか、悪だとか、愚かしいことです。
 人間は、自然です。
 それを善とか悪とか決めたのは、まさしく人間です。今の人間が悪と考えること、虐殺や、泥棒、それが本来悪なのか、人間の自然なのか、私には分かりません。私とて、殺してやりたいやつもいます。時には、犯罪を夢想します。しかし、それが悪なのか、私は言い切れません。
 
 ジョーカーが哀れなのは、自らを悪の代表のごとくに考えていることです。それが単なる自然なのかもしれないのに。

 それにしても、ジョーカーの不気味な怪演が光る、魅力的な映画でした。
 

ダークナイト 特別版 [DVD]
クリスチャン・ベイル,マイケル・ケイン,ヒース・レジャー,ゲーリー・オールドマン,アーロン・エッカート
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