ダーク・ヒロイン 「ルーム205」

映画

 今日は日曜日の休日出勤の振替休日。

 あまりの暑さに外出する気が起きず、エアコンを効かせたリビングでかねて借りてあったホラーDVDを鑑賞しました。

 ドイツ製ホラー「ルーム205」です。

ルーム 205 [DVD]
ジェニファー・ウルリッヒ,アンドレ・ヘンニック,ティノ・ミューズ,ユリア・ディーツェ,デニス・ガンゼル
アメイジングD.C.

 オリジナルはデンマークで、これはそのリメイクだそうで、オリジナルは観ていません。
 さらにハリウッドもリメイクするとか。

 明らかに「リング」「呪怨」など、Jホラーの影響が強く感じられます。

リング [DVD]
鈴木光司,高橋洋
角川映画

 

呪怨 劇場版 デラックス版 (初回限定版) [DVD]
奥菜恵,伊東美咲,上原美佐,市川由衣,津田寛治
ジェネオン エンタテインメント

 つまり、悪魔とか言うのではない、人間、しかも美女の怨みつらみによる心霊映画で、古くは「四谷怪談」お岩様にまで遡ることができる、わが国伝統のダーク・ヒロインが持つ恐怖を、西洋でも使ってみようという意気込みは買ってもいでしょう。

四谷怪談 [DVD]
長谷川一夫,中田康子,鶴見丈二,近藤美恵子
角川エンタテインメント

 

東海道四谷怪談 (岩波文庫 黄 213-1)
鶴屋 南北,河竹 繁俊
岩波書店

 しかし私は、本家本元の日本で怖い話に接し続けてきたいわば玄人。
 その私からみれば、どうも滑稽な感じが否めません。

 まぁ、そこそこの出来でしょうかねぇ。
 怖くはありませんが。

 心霊ホラーというのはどう作っても無理があるものです。
 そこがサイコ野郎による殺人劇などと大きく異なる点です。

 サイコ野郎による殺人は現実社会でも頻繁に起きており、サイコ野郎の気持ちは理解できなくても、そういうやつに襲われるかもしれないという恐怖は誰にも理解できるでしょう。

 しかし心霊ホラーやゾンビ物は要するに作り物でしかないため、感情移入が難しいのは当然です。
 もはやゾンビ物はコメディー路線の作品のほうが多く作られるようになってしまいました。

 欧米のダーク・ヒロインたる怨霊が私を唸らせる日を待ちたいと思います。

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