昨夜、テレビを見ていたら、近頃テレビニュースに出ずっぱりの尾身さんと、若手?お笑い芸人との対談というのをやっていました。
若手と言っても35歳というので、微妙な年齢ではあります。
そこで70代前半と思われる尾身さんを驚愕させたのが、「若者は新聞も読まないしテレビも見ないから、緊急事態宣言が発出されていることを知らない人が多いと思う」という発言。
私もびっくりです。
テレビでニュースを見なくても、新聞を読まなくても、ネットで緊急事態宣言が出されていることくらい知るのではないか、という疑問がわきました。
某お笑い若手芸人が言うことが本当だとしたら、1つコロナに限らず、多くの重大ニュースを知らない可能性が高いですね。
インターネットで得られる情報は膨大で、その中から自分が見たいものだけ見ていれば、世間で重要とみられている事実にあえて触れないということが起こり得るということでしょうか。
私が小学生の頃は、子供はテレビを見すぎるといって問題にされていました。
中学生くらいから、今度はテレビゲーム(ファミコンと言っていました)のやり過ぎが問題視されました。
今、ネットの見過ぎはさほど問題にされていないように感じます。
私もネットは見るし、情報量が膨大で、便利なものだと思います。
その情報量の膨大さから、一部の人にとって有意、もしくは面白いものと、重大ニュースが一致しなくなったのでしょうね。
そうすると、テレビや新聞にとって弊害とも言えた、ニュースを取捨選択する時点で、すでに報道の公平性は失われているという特徴が、逆に強みになってきたと言えるかもしれません
今、例え15分のニュース番組でも、コロナに触れない日はありません。
新聞もまた然り。
見る者読む者に対し、強制的にある限られたニュースを提供すること。
これがマスコミの恐ろしさで、第四権力と言われる所以です。
しかし、ニュースを享受する者が、いわゆるマスコミではない、個人発信みたいなものばかりを見ていたとし、それが多数を占めるとき、第四権力は崩壊してしまうでしょう。
それ自体は結構なことです。
私も職場で時折接するマスコミ関係者は横柄な人が多く、要求ばかりで、不快な思いをしたこと1度や2度ではありません。
しかし、マスコミが力を失うことで、大政党などの本当の権力が暴走することはないでしょうか。
私は大のマスコミ嫌いですが、それなりの役割はあると思っています。
そのうち、読書をする子供を褒めるように、テレビを見るなんて偉いね、と褒められる時代がやってくるかもしれませんね。
いや、すでにやってきているのかもしれません。
上記の若手お笑い芸人が言うことが本当だとすれば。