テール しっぽのある美女

映画

 今朝もDVD鑑賞です。
 最近多くなったノルウェーのホラーというか、おとぎ話ですね。

 「テール しっぽのある美女」です。

 殺人現場の清掃人の男二人。
 2人が、ある森の湖畔に建つ家で仕事をしていると、地下室があり、そこのバスタブに謎の美女を見つけます。
 頭が弱いのか、言葉を話さない彼女。
 何かに異様に怯えています。

 ノルウェーの神話に、牛のしっぽを生やした美女、フルドラという怪物がいるんだそうで、それは美しい歌声で男を誘惑し、誘惑された男が帰ってくることはないんだとか。

 

 この作品では、赤ん坊のうちにテールを拾った男が、人間として育てようとし、しっぽを切り落とすなどしますが、結局は仲間に連れ戻されてしまうまでを短く綴った小品で、印象としてはホラーというよりダーク・ファンタジーですねぇ。

 北欧のホラーでは、いつも美しい森と寒々しい光景が出てきて、じっとり湿った感じが恐怖を誘うわが国のホラーとも、サービス満点のエンターテイメント性の高さが売りの米国のホラーとも異なる、独特の雰囲気を持っています。

 この作品をホラーとして観るのは無理がありますが、なかなか詩的で美しい映像になっており、神話に基づく恐怖譚として観れば、まぁまぁなんじゃないでしょうか。

 尺も75分と短く、気楽に楽しめる一作です。

テール しっぽのある美女 [DVD]
シリー・ライナモ,ヨン・シグヴェ・スカルド,アーレン・ネルボル,モルテン・アンドレセン
アメイジングD.C.


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