残暑厳しい夏季休暇の最終日、エアコンを効かせてDVD鑑賞に耽りました。
「トゥルース or デア 密室デスゲーム 」です。
英国製のシチュエーション・スリラーですが、なかなか良く出来ていて、惹きこまれました。
掘り出し物だったと思います。
大地主の次男、フェリックスは、今風に言うならヲタクっぽいキモ男。
大学生男女5人はフェリックスの豪邸に誕生日パーティに招待されます。
しかし行ってみると、彼らを出迎えたのはフェリックスとは似ても似つかない長身でハンサム、鍛え抜かれた肉体を持ったフェリックスの兄でした。
兄は英軍将校でアフガニスタンの戦場で戦った軍人。
兄は優しげに彼らを迎えますが、突如本性を露わにし、彼らを椅子に縛り付けてしまいます。
フェリックスは自殺したことを告げ、そのきっかけとなったと思われるフェリックスを誹謗中傷する葉書を出した者が5人の中にいるはずだ、と、名乗り出るよう求めます。
カソリックの大地主にとって自殺は一族の恥。
その恥辱を晴らそうというのです。
しかし誰も葉書なんて出していないと言い張ります。
そこで兄は、ワインのボトルを回してワインの口が向いた者がTruth(真実)かDare(挑戦)かを選んで発言するという、一種の王様ゲームのようなものを始めます。
Dare(挑戦)を選んだ者には、他の4人のうちの誰かを指名させ、その者の口に管をつっこんで右のボトルか左のボトルかを選ばせます。
一方のボトルには水が、もう一方のボトルには硫酸が入っているという趣向です。
当然、硫酸を飲まされれば死亡してしまうというまさに命がけのゲーム。
その間、麻薬の密売人が豪邸を訪れて殺害されてしまったり、兄の一瞬の隙をついて逃げ出した女子大生が兄に英軍直伝の絞め技で殺害されてしまったり、そうかと思うと兄に反撃に出る者がいたりと、じつに様々な趣向を凝らして単調になりがちなこの手の映画を飽きさせずに魅せます。
予告編をご覧ください。
ラスト、真実とはかくも残酷であったかと、いやぁな気持ちになること請け合いです。
日本にも「王様ゲーム」や「ライアーゲーム」など、この種の秀作がありますが、この映画の迫力と残虐さには到底かないません。
主に獣の肉を食って生きてきた連中は怖ろしいと思い知らされました。
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