現代最高のホラー作家、クライブ・バ-カーの「血の本」をもとにした映画を昨夜鑑賞しました。
「ドレッド」です。
幼いころ両親を目の前で惨殺され、犯人が未だ捕まらないことから、恐怖の本質に迫りたい、と考える大学生。
この学生は毎夜殺人鬼に追い掛け回される悪夢にうなされているのです。
他の二人の学生と組んで、さまざまな恐怖体験を持つ人々にインタヴューを行い、撮影していきます。
それを哲学の課題として提出したところで終了、となるはずでした。
ところが、大学生は研究を進める、と称して、子どものころ三年間耳が聞こえなかった、という学生の鼓膜を破り、恐怖を再現しようとします。
鼓膜を破られた学生は精神を病んでしまいました。
実験仲間であった女子大生は、父親が食肉加工工場に勤めていたため、血と脂の匂いが恐怖の対象で、肉の匂いをかいだだけで吐いてしまいます。
彼女を狭い部屋に閉じ込め、良く焼けたステーキと水のみを与えます。
彼女は生きるために腐敗が始まっている肉を食うのでしょうか。
大学生は恐怖の本質は未知であることに気づきますが、少々想像力が足りないようです。
心理サスペンスというにはグロすぎ、ホラーというには怖くない、人間の暗部を描いた作品といえましょう。
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