昨今はスーパー・クールビズとかで、5月1日から10月31日までノーネクタイです。
一年の半分も軽装というのはどこか間抜けな感じがします。
この期間、ポロシャツで来る者、どこで買ったんじゃ?と思うような派手な花柄のシャツを着て来る者、単にYシャツにネクタイを外しただけの者、様々です。
その期間も終わり、今日からネクタイ族。
うざったいですねぇ。
ネクタイを締めると気持ちが引き締まり、やる気が湧くという者もいますが、私は首に縄をかけられたみたいで嫌ですねぇ。
まさに社畜という感じ。
17世紀頃、欧州で兵士の無事を祈って恋人や家族が首にスカーフを巻いてあげたのが発祥だという説が有力なようです。
すると元々は軍装だということになりますね。
現代の会社を戦場に喩える人もいますから、サラリーマンがネクタイを締めるのは元々の意味に合致しているのかもしれません。
珍説では、男性が自分の陽物をシンボリックに見せるためだ、という話を聞いたことがあります。
太いネクタイを締めれば、おれのはこんなにでかいんだぞ、という意味になるというわけです。
そういう見方をすると、細いネクタイが流行ったり、太いのが流行ったり、派手な柄が流行ったりするのも、時代の男性性を強調するようで面白いですね。
バブルの頃は細いネクタイを、結び目も細く締めるのが流行りました。
その代りスーツはだぼだぼのソフトスーツが流行りましたね。
今は体にぴったりしたスーツに、太めのネクタイを着ている人を多く見かけます。
私は二十代後半、ソフトスーツが廃れてきた頃から、スーツはブルックス・ブラザースと決めています。
流行り廃りがなく、いつの時代にも同じようなかっちりした型の英国風が気に入っています。
ちょっと高いんですけどね。
でも安物を買って着なくなった経験がありますから、高くても長く着られればそのほうが長い目で見て得かと思います。
ネクタイは亡父の遺品をたくさんもらいました。
坊さんだったので、ネクタイを締める機会は少なかったはずですが、一本ん万円もするような新品同様のネクタイがたくさんしまいこまれていました。
今日もそのうちの一本を締めています。
スーパー・クールビズが終われば間もなくウォームビズ。
暖房控え目の寒い季節がやってきます。
職場でコートを着ているわけにはいかないので、あったか下着を仕入れなければなりませんねぇ。
物入りです。