昨夜、DVDでロバート・デ・ニーロ主演のサイコ・ホラー「ハイド・アンド・シーク」を観ました。
ロバート・デ・ニーロ演じる精神分析医の妻が、夫と幼い女の子を残してバスルームで手首を切り、自殺してしまいます。
心に深い痛手を負った父娘は思い出が多すぎるニューヨークから、郊外の別荘地へと引っ越し、出直しを試みます。
しかしシーズンオフの別荘地はあまりにも閑散としています。
9歳の女の子は森で、チャーリーという友達ができます。
しかしチャーリーは、画面に登場しません。
女の子がチャーリ-と仲良しになった、と父に言うだけです。
チャーリーと友達になった途端、奇妙な事件が頻発します。
猫が殺されたり、バスルームに父を責める落書きが書かれていたり。
精神分析医の父は、チャーリーは女の子の病んだ精神が作り出した想像上の人物だと分析し、数々の不気味な出来事はチャーリーの仕業と信じる娘自らが起こしたものであると考え、娘を治療しようと試みます。
はたしてチャーリーとは何者か。
父娘を想像を超えた悲劇が襲います。
女の子を演じた子役が、無表情で不気味です。
怪演と言ってよいでしょう。
デ・ニーロはやや大げさな感じもしますが、安定感のある渋い芝居をみせてくれます。
オチがやや平凡のきらいがありますが、これでもか、というラストの盛り上がりは大したものです。
一番怖かったのは、ラストの女の子が描いた絵かもしれません。
恐怖はそれほどではありませんが、安定感のある職人芸的なホラーとみました。
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